page.115 失われた二学期を特に求めず 1
軍上層部からの(何故か)必死の説得により旧:ちうかの大地に降り立つ事になりましたが、私は元気です。でした。
初期拠点設営の為に大和と武蔵の主砲で設営予定地の整地作業をしてもらったのは圧巻の一言ですた。
本国に残っていたら面倒な事になっていたらしいからね。シカタナイネ、ヤンナルネ……
ひょっとして人生初のモテ期到来!?、とか思わなくもなかったけど、
いつもの嫌な予感に基づいて未来予想のチャート図を脳内作成したら、
バッドエンド数が100超えたしね!(内、60以上は身内からグサーッ!、される。された(泣))
まぁ、本国からの具体的な支援は出ないものの、大陸での活動に口出ししない・させない(諸外国含む)
&対価を払えば物資購入・配達を軍が代行してくれるJAPAZONシステムの構築と、
見方によれば、北海道でやりたかった事を大陸でやれる様になっただけだしな!
文部省・学校からは高校の出席日数は気にしなくていいとのお達しもあったし。
まぁ、ガチ目な話、帰国後に授業に付いていけないのは恥ずかしいので、授業風景をリアルタイム通信で送ってもらい、
よしうふくしうを欠かす事は無い様に気を付けねば、とおもふけど。
リアルタイム通信と言えば、何故か軍用の通信衛星へのアクセス権限をもらったり。
いざと言う時の為にと言われたけど。
JAPAZON利用通信以外に使い処が見出せない……
それはそうと、
「タケちゃ~ん、そろそろ計画できた~?」
大陸攻略の為の大戦略(ロ-ドマップ)を戦国軍師四人衆(竹中半兵衛、黒田官兵衛、山本勘助、立花道雪、太原雪斎)に丸投げして、
早一週間。軍から提供された大戦前の地図情報を前に喧々諤々の議論もようやっと収まったっぽい頃合いを見計らい、
声を掛ける。
「そうですな。王王王殿から初期目標を強く推されたのでそこから、となりますが大筋は」
いつの間にか側にいた王王王に、
「何、お前何か言ったの?」
「ワン」
「で、そこは?」
「地図にあります、この地点です」
クロちゃんが指した場所は。
「ゲッ!Ex級ダンジョンじゃねーか!?」
地図には軍からの機密情報が添付されており、それによると”封神塔 国際冒険者協会認定攻略難度:Ex級”
まず辿り着くだけで困難極まり、当時の調査専門の精鋭パーティ(全員S級)でも帰還出来なかった事から、世界でも5つしかないEx級(踏破不可)ダンジョン認定されたとの事。
当然のことながら、こんな所に俺は用も無ければ足を踏み入れる積もりもない。
だが、この畜生はそこに逝けとのたまう。
「オマイ、俺に死んでほしいの?」
「キャン、キャン!」
え?違う?
「クーン、クーン……」
ん?偉業達成効果でモテモテに?
「嘘だ!騙されんぞ!」
どうせまた何だかんだで女の子から遠ざかるんだ!俺は詳しいんだ!?
「ワン!ワン!ワン!」
最低保証で3人はいる?
しかも絶世の美女・美少女?
……そんな餌にこの俺が釣られると……
成り行きを見守る戦国軍師四人衆に向き合うと、
「オマイラ、今すぐ計画を建てろ!投入物資・戦力に糸目はつけん!!」
力強く言い放った。
「ワオ~ン!!!」
五月蠅いよ。
失われたプロット(王王王覚醒)が何故か蘇り、
突如生えた新設定の後付けに四苦八苦する適当男。
頑張れ、適当男!負けるな適当男!
此処を乗り切れば最終回まで描き切れるかも知れないんだから!多分!!
次回「適当男、死す」
希望の更新へレディー、ごう(↓)




