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ある高校生冒険者のAdventurer's Report ━あるいは陰キャ型高校生が彼女を作りたかっただけの話━  作者: 適当男


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page.97 たのしいなつやすみ 1日目

色々……そう、色々あったが俺達は帰国した。

帰国した俺を空港で待ち受けていたのは、女性ファンの黄色い声……ではなく、


「畑……ハタケ……」

「田んぼの様子がきになるんじゃあああああああぁぁぁぁ………」


とか呻きながらゾンビめいたムーブで此方に近づいてくるジジィ&オッサンズの群れであった。

お爺ちゃん、定点撮影した動画データは定期的に送っていたでしょ!?

思わずクイックドロウでヘッショ!?しようとしたけど


僕は悪くない(ガチトーン


証拠映像は録画していたし裁判になっても無罪は主張できる……はず。

あの光景を見て身の危険を感じない人間だけが俺に石を投げなさい。

ゾンビの群れをゲートに放り込むと、帰国の手続きを再開する。

お土産に買ってきた

ウナギのゼリー寄せと

マーマイトの瓶詰め、

冷凍スターゲイジーパイが税関通るか若干怪しかったが、そこはこう、御国の偉い人に話を事前に通しておく事で何とかなった。

ドワーフ倉庫に放り込んでシレッと帰国するとかMITUYUめいたサムシングとかリスク高いし……

手続きが終わり、空港の外に出て、ターミナルの道路に魔猪君を呼び出し、跨ると、

後ろにシャクヤちゃんを召喚び出して、


「シャクヤちゃん。いきなり呼び出して悪いけど、今からコイツに乗って移動するから毛皮にしっかり掴まってて」


と告げて、魔猪君の操縦を開始する。


ブモモモモモモモモ……


重低音の唸り声を挙げて走り出す魔猪君。

道交法の”軽車両”に分類される事を事前に確認してあるため、気兼ねなく足代わりに使い倒せるのが非常によろしい。

まぁ、バイクとかあれば恰好の一つも付くんだろうな、とは思うけど、免許を取る時間がね……

今度馬車ならぬ猪車でもドワーフの暇人に作らせてみようかな……

進路を白須等町郊外に向けて走らせつつ、そんな事を考える。


何故かシャクヤちゃんが魔猪君の毛皮ではなく俺にしがみ付いているのは気にしない。

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