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ある高校生冒険者のAdventurer's Report ━あるいは陰キャ型高校生が彼女を作りたかっただけの話━  作者: 適当男


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page.85 冒険者部入部試験、敗者復活戦(なお、勝率は

ノリと勢いでプロットにないネタを突っ込んでは書ケない(戒め)

冒険者部部室棟地下一階:戦闘訓練所


「さて、それではこれから決闘あるいは敗者復活戦を始めるわけだが」


「お待ちなさい!アナタ、装備を身に着けていませんわよ!?」


「いや、身に着けているぞ?ほら」


そう言って、腰のベルトと左腕のガントレット内蔵型の召喚機を見せる。


ベルトは腹の下辺りに巨大なファンが付いたバックラーに繋がっており、見る人が見れば、御面ライダーのアレを連想するだろう。


まだ納得していないようなので、バックラー裏のスイッチを入れるとファンが回転し、周囲にMP粒子?の散布を始める。

守の所のドワーフ達から説明は聞いたが正直理屈はよく解らん。

その場で両手を水平に左右に広げ、スピンをしながら、


変・身!!!


と叫ぶと、俺の周りが闇に包まれて、何処からともなく現れたキラースパイダー製の装束が身を包み、続いて装甲部分の装着(接着?)が終わると目の前に跳び箱の発条板の様な物が現れるので、「トウッ!!」と叫んで勢いよく飛び上がり、マ〇リクッス的な三点着地をキメる。

空中での前転はまだ無理なんだ……いつかは出来るようにならんと何か締まらないよなぁ。


訓練用の機器の起動を確認して、呆然として此方を見ている敗北者達に、


「じゃあ、始めるぞ、準備は良いか?」


と告げると、


「あの、ソレは一体……」


「おう、俺は特撮物が結構好きでな! □ENIXのサガ・フロンティアの〇カイザーをモチーフにした装備を部長の召喚モンスター達にオーダーで作って貰ったんだ!」


正直、部員特典でオーダーを優先で受け付けるとかしたら優秀な部員を他所から引っ張って来れそうな気がするんだが、ぶちょうはそこまでやる気なさそうだしなぁ……


「用意は良さそうだな!じゃあ、始めるぞ!」


「ルールは簡単、ラストマン・スタンディング!最後まで立っていた奴が居る方の勝ちだ!」


そう言うと、ガントレット内蔵型の召喚機を操作して、召喚モンスターを呼び出す。


「来い!トラップ!朱天童子!」


呼び出したのは、インキュバスと(元)酒呑童子。


「はいは~い (はぁと)」


際どい姿の男の娘と、


「は~いっと」

朱の和服に身を包んだ美青年。


どちらも守からの譲り物だが、既に契約と意思の疎通はしている。


「朱天は百鬼夜行であっちの連中の数を減らしてくれ、トラップは端っこで待機!倒されない様に!」


「は~い、それじゃあお仕事始めますか、と」


「りょうか~い、う~ん、マスターの愛を感じる指示だねぇ」


「そんなもんはねぇ!?」


即座にツッコミを入れるが、どこ吹く風と、口笛を吹きながらフラフラ離れていくトラップ。


朱天は既に百鬼夜行のスキルを発動し始めている様で、足元から霊気だか妖気だかを撒き散らし、妖怪達を呼び出し始めている。


「なっ!貴方達、早く突撃しなさい!明らかにアレは危険ですわよ!?」


判断は良いが、まず自分から行くべきだろう。

まぁ、聖乙女騎士団とやらの団員達に梅雨払いと言う名の肉盾をさせてトドメだけ刺していたようなんだが。

冒険者ですらない素人にまでそれを強要させようとは……


「ねぇ、マスター。あの子、ボクが貰っていいかな?」


「駄目だ、朱天。気に食わないかもしれないが、それで酷い目に遭わせて良いってモンでもない」


「ふ~ん。まぁ、いいけど。準備はできたから、百鬼夜行、始めるよ」


「おぅ」


応えると直ぐに朱天の足元を中心に黒い輪が広がり、次々に妖怪・鬼等が這い上がってくる。

それらは朱天の指揮の元、受験者達に一斉に襲い掛かっていく。

瞬く間に倒れていく彼らであったが、ジェンヌを核とした数人はまだ持ちこたえており、それを見た俺は、

装着していたマスクを音声認識で、


「ターゲットサイト・スタンバイ」


バイザー部分に浮かび上がった画面でジェンヌに対して、


「ターゲット・ロック」


ロックが完了した事を確認すると、


「ヒサツ=ワザシステム・スタンバイ、セレクト:〇フェニックス」


そう告げると、バックパックとショルダーガードのブースターが起動し、俺の身体を垂直上昇・一定の高度に到達後、脚部のブースターで姿勢制御を掛けて、ジェンヌにキックする態勢を整える。

バイザーの画面には、


「READY?」


と表示され、


「GO!」


と返すと、バックパックとショルダーガードのブースターが向きを変えたかと思うと、ロケットの様に俺毎発射する。

脚部のブースターも爆炎を吹き出し、炎の矢の様に、俺の足がジェンヌの顔に着弾する。


「「「くぁwせdrftgyふじこ!!!!!!」」」


言語化できない叫びと共に、吹き飛んだジェンヌと衝撃波に巻き込まれたその他数人。

この時点で立っている受験者が居なくなったので、試験終了。

気絶している連中を保健室に叩き込んで、一緒のベッドに潜り込もうとしていたトラップの奴を引きずり出して……

ぶちょう文章こもんちゃんに結果報告と撮影データの提出、スーツの実戦(?)での使用感の報告をして。

疲れた身体を引き摺って帰宅して、家業の手伝いをして……


面倒だった一日はこうして終わった。

三地さんじ 池流いける:3次元もイケる(リアル女性)という感じじゃったはずが、特撮物も好物という属性を急遽生やされた適当男ガバ設定犠牲者枠。


トラップ:マモル君経由で譲られた読者さん投稿案件第1号のインキュバス。名前の元ネタは男の娘の海外呼びから。断じてフォーチュンQではない。断じてだ!



朱天童子:(元)酒呑童子。元ネタは俺屍1。2は無かった。(断言

以前鈴木さんから貰った引換券の使い道が見つからず、ラストエリクサー化したり腐らせる位ならと冒険者になった親友に参考までにと平安武士に聞いたヤバイ妖怪リストと共に譲り渡した設定。酒呑言うし、酒屋の息子なら話もできるかと度胸一つで一本釣りした。

百鬼夜行:ランクF~Bのモンスターを無差別・無制限に召喚する害悪スキル。これでMPコストはほぼ0とか世の中のサマナーに知られたらアイスソード案件。

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[一言] 真もちゃんと閃こうね
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