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天才エリスちゃん  作者: 富良野義正
姉上が英雄なんだけど働かないし意味不明なことを言うんだがどうしたらいいんだ
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姉上が英雄なんだけど働かないし意味不明なことを言うんだがどうしたらいいんだ その4

『解っていた……ずっと前から……自分の気持ちに。けど素直になれなくて。だけど、もう抑えきれない! 好きなんだ! 好きでたまらないんだ!』


『俺も好きだ! 誰よりもシンヤの事が!』


『シュウジ! 僕を抱きしめて離さないで!』



「シンヤ……ついに、報われたんですね……」



 『モニター』と呼ばれる物の前で、メイドのクレアはポロポロと涙を流していた。



「辛かったよね……自分の気持ちがずっと言えなくて……けど素直になれて、良かった……良かった……」



 その横でエリスもポロポロと涙を流している。

 


 ---今この部屋は喜びの涙に溢れてた。

 ---当然だ。

 ---あれほどトモキとの恋を応援しようと決めていたシンヤがついに素直になって、シュウジと結ばれる瞬間が来たのだから……!



『ああ……もう離すものか、お前を……絶対に!』


『僕も……僕も!」



「おいこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



 その空気を壊すようにクレアの部屋の扉が乱暴に開けられる。アルフォンスという名の少年の左手にはいつもの簡素なレイピアの鞘が握られている。



「ああ、アル! 丁度いいところに! 今一番いい所なの! 一緒に見よう! あのね、やっとシュウジとシンヤがね……」


「何でメイドの寝室で『エロゲ』を持ち込んで遊んでんだ! 父上が居る間だけでも貴族らしく仕事をしろって言ってんだろ! やってる振りでもいいからやれってのがわかんねえのか! 遊んでたら父上にも使用人にも示しがつかねえだろうがっ!」


「いいじゃん、仕事は終わらせたんだから。そんな永遠と会議ばっかりやって『何の進展もないけど仕事バリバリやってます』アピールしてる上司的なの、今の社会を生きる企業としてどうなの? 大体ね、これは『エロゲ』じゃなくて『ノートパソコン』、『エロゲ』はこの中にあるソフトなの。だから持ち込んでるのは『ノートパソコン』ね。はい私の勝ち! 今日の仕事も終わりっ!」


「だからって遊んでる姿を見せるのはダメだって言ってんだよ! 貴族令嬢であり仕えているお前の姿を見て下の者が動くんだよ! 全部の仕事をお前がやってるわけじゃないって、分かんねえのか!」



「あの……すいません、エリス様はお仕事の最中だったのですね……あの、部屋に来られて一緒に『漆黒の少年~禁断のエンドレスハート~』を……」


「いや、使用人であるクレアは悪くないぞ! 姉上が誘ったのだからな!」



「そう! クレアは悪くない! 悪いのはこの社会! そして世界の方! けどそれも大丈夫! 何人もシュウジとシンヤの二人を離すことは出来ないの!」


「いい加減にしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ死ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」



 ついに堪忍袋の緒が切れたアルフォンスはレイピアを抜き、真っすぐにエリスへ突撃した。



「おほほほほほほ! 相手を殺そうというにはレイピアを刺す動作が大きすぎます事よ!」



 それをいとも簡単にエリスは避ける。すぐにアルフォンスは態勢を立て直し、すさまじい速度でレイピアを突くが、その全てをエリスは難なく避けていった。



『シンヤ、お前に突き立てるぞ……!』


『君のそれを僕の鞘に納めて……僕の中で、暴れて……!』



「ああ……いけない……アルフォンス様を止めないと……けどやばい……やばすぎます……」



 その横で、オートで流れる文章とシュウジとシンヤが×××(規制済)する画像と音声が流れる。それを食い入るようにクレアは画面に見入っていた。

最初は人物紹介みたいな感じなんで大した落ちはありません

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