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天才エリスちゃん  作者: 富良野義正
ゴーレム言えるかな?
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ゴーレム言えるかな? その10

 さて、この話はここで終わるのが綺麗な最後と言えるだろう。


 しかし一つの事象は別の事象を生む。


 これはまさに蛇足的であるが、この蛇足は時に当人たちにとっては非常に厄介な問題となる。


 むしろ当人達にとってはこれまでの死闘こそ蛇足であり、本質とかけ離れたものなのである。





「二人の関係は間違いなく変わってしまった。私の魔法を使って変えるような非道なことは出来ない」


 豪奢なベッドの上に寝間着姿で座るエリスは深刻そうに言った。


「まさか……アルフォンス様が、こんなにアイちゃんを気に入るなんて……」


 右手を口元に充てて、考え込むようにクレアは唸った。


「ここで整理すると、二人は夜な夜な書斎で大会に出場する計画を建てて、そして大会が終わった後、アルがアイちゃんを気に入ってしまった。喜ばしいことなんだけど……うん、大丈夫、大丈夫だと思う。『変更は無い筈』」


「そうですね……仮に関係が変わったとしても、その……変わりはない筈ですね……」


「ただ我々はそれだけの曖昧なことで決めるわけにはいかない。徹底した議論と考察の元に結論を出さなければならない……では、始めるとしましょう。『会議』を」


「エリス様、議題を……!」


「議題は当然『アル×アイではなくアイ×アルで間違いは無いかの確認』。これまで議論では強情なアルをアイちゃんが書斎で分からる感じで×××(規制済み)というのが正しいという結論に至ったけど、これを現在の状況でも適応されることを再検討します……今日の会議は長くなりそうね……」

 


 そしてエリスとクレアの討論は、主と使用人という関係を超え、これまででも上位に入るほど白熱したものとなった。

今回はここまで

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