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ちみっことドワーフの村 その1

誤字報告いつもありがとうございます。

 その後、ライオネル王子には『精霊の愛し子隊』の活動が無い日は訓練に付き合うことを約束し、この日は別れた。


 ライオネル王子は自主練もすると言っていたので、やる気になってくれたのは良い傾向だと思う。これで番に拘らなければ言うこと無いんだけどね...まぁ、それは追々ってことで。


 ちなみに、みんなには内緒にしている。これはライオネル王子の希望だ。密かに修行して強くなったところをみんなに見せて、ビックリさせたいらしい。



 今日は久し振りに冒険者ギルドに来ている。ヒルダさんから呼び出しがあったからだ。


「お久し振り。元気だった?」


「あぁ、まあまあだ」


「聞いたわ。学園に闇の眷族四天王が現れたんだって?」


「あぁ、倒したから問題無い」


「さすがね。だから今回、あなた達にお願いしようと思ったんだけど」


「どういう意味だ?」


「今回の依頼は闇の眷族絡みとかじゃないんだけど、とにかく強い冒険者を充てたいと思ってるのよ」


「かなり強い相手なのか?」


「低ランクの者にとっては強敵よ。高ランクの者ならそれほど苦労しない相手なんだけど、間の悪いことにBランク以上の者が軒並み王都を離れててね、残った中で一番強いのがあなた達なのよ」  


「なるほど。経緯は分かった。相手はどんなヤツなんだ?」


「アーケロンっていうデッカい陸亀よ」 


「か、亀!? 亀ってゆっくり動くアレだよな!? 倒すのに苦労するって!? 冗談だろ!?」


「冗談じゃ無いわよ。とにかくデッカいんだから。10m以上あるのよ?」


「いやそんな、デッカいを強調されても...いくらデッカくたって所詮亀だろ!?」


「ただの亀じゃないわよ。めっちゃデッカいんだから」


「あ、あの、ちょっといいですか?」


 堂々巡りになって来たんで、アタシは堪らず口を挟む。


「亀なら冷気に弱いから凍らせればいいんじゃないですかね?」


「魔法で攻撃されると甲羅に引っ込んじゃうのよ」


「周り中も凍らせれば?」


「口から火を吹くのよ。それで溶かしちゃうの」


 ガ○ラか!


「オマケに火を吹きながらグルグル回転するの」


 だからガ○ラか!


「まさかそれで空を飛んだりしないでしょうね...」 


「さすがにそこまでファンキーじゃないわよ」


 いやもう十分ファンキーだと思うが...


「この亀、草食なのよ。付近の住民から作物を荒らされて困ってる。なんとかして欲しいって依頼なのよ。引き受けて貰えないかしら?」


「どうする?」


 殿下がみんなに問い掛ける。アタシが代表して答える。


「困ってる人が居るなら助けましょう」


「分かった。この依頼引き受ける」


「ありがとう! 感謝するわ!」


 こうしてデッカい亀を退治することになった。

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