ちみっこと隣国の王子 その6
誤字報告いつもありがとうございます。
なんとそこには、子供の姿になってしまったライオネル王子が横たわっていた。どうやら気を失っているらしい。
7、8歳くらいだろうか? 服はさっき自分で破っちゃったから全裸で、可愛らしいソーセージちゃんが丸見えになっている。イヤン♪
もっと見ていたかったけど、殿下が上着を掛けて隠しちゃった。残念!
「殿下、これがさっき言ってた、後が大変になるってことですか?」
「多分そうだろう。俺も初めて見るから確かなことは言えんが、ビーストシェイプを使った反動で子供化したんじゃないかな? 体に相当負担を掛ける技みたいだし」
「ずっとこの姿のままってことは無いですよね?」
もしそうなら不憫過ぎる...
「それも分からん。本人が起きてから聞いてみるしかないだろうな。まぁでも、大丈夫なんじゃないか? 案外一眠りしたら元に戻っているかも知れんぞ? だからミナ、お前が責任を感じる必要は無いからな? 確かに訓練に誘ったのはお前だが、応じたのはコイツだし、ビーストシェイプを使ったのはコイツの責任だからな? あんまり気にすんな」
「ありがとうございます...」
私が責任を感じてたこと、殿下は気付いてたんだね。こういう気遣いが出来る男の人ってなんかいいよね。
「さてと、じゃあ俺はコイツを連れて帰る。みんなも解散してくれ。お疲れさん。シャロン、俺の荷物頼んでいいか?」
「分かりましたわ。では皆さん、ご機嫌よう」
「「「「 お疲れ様でした! 」」」」
殿下がライオネル王子を抱き上げて、シャロン様が殿下の荷物を持って、この場を後にした。それはまるで、寝ちゃった子供を抱っこして運ぶ父親と、それに寄り添う母親の姿のようだった。
「じゃあ私達も帰ろうか? ん? どうした、アリシア?」
アリシアの様子が変だ。落ち込んでるみたい?
「うん...ちょっとやり過ぎちゃったかなって...」
「あぁ、そのこと。殿下も言ってたじゃん? あんまり気にしない方がいいよ? ちゃんと手加減はしてたんでしょ?」
「そうなんだけどね...ちょっとイライラをぶつけちゃったところもあったかなって...」
「それはライオネル王子の自業自得だよ。あんな風にしつこくされたら、誰だってそうなるって」
「......」
う~ん...どうしよう...だんだん面倒になって来たぞ...こういう時は...そうだ!
「とにかく気にしても仕方ないって。それより私、お腹空いちゃったよ。なんか食べて帰らない?」
「それいいね! ボクも小腹空いてたんだ。行こうよ!」
シルベスター、ナイスフォロー!
「そうだな。行こうか。アリシアも行くだろ?」
エリオット、グッジョブ!
「あ、うん...行こうかな...」
良し! アリシアGET!
その後、何が食べたいかって話になって、甘いモノが食べたいってなって4人で店に向かう。その道中、そっとシルベスターに耳打ちする。
(頃合いを見てアリシアとエリオットを2人っきりにするよ)
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