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ちみっこと学園祭 その6

誤字報告いつもありがとうございます。

 嫌がる愚弟を接客に出すことにした。


「お帰りなさいませだにゃん♪ ご主人様、お嬢様」


「うぉぉっ!」「可愛い~♪」


 なんか大人気なんだが。


「ミナ、あれって君の弟だよな?」


「そう、カイルだよ」


「なんであんな格好して接客してるんだ?」


「まぁ、罰ゲームみたいなもんかな」


 本来はこんなもんじゃ済まないんだけどね。なにせ王女様を唆したんだから。軽過ぎるくらいだよ。


「可愛いな...なんか新しい扉が僕の中で開くような感じが...」


「エリオット、その扉は絶好に開いちゃダメだ。しっかり鍵掛けとけ」


「わ、分かった...」


 危ない危ない、BL展開なんか冗談じゃない。タグ張ってないんだから。


「カイル様~♪ 素敵ですわ~♪ 可愛いですわ~♪ 飼いたいですわ~♪」


「こ、これは凄い攻撃力だな...さすがはミナの弟。男でも有りだな...」


 おい、そこの王族二人、興奮し過ぎだ。飼うとか有りとか不穏な言葉を口にするんじゃねぇ。


「ブッホォォォッ! 」


 シルベスター、お前も興奮し過ぎだ。男だって分かってんだろ。鼻血を拭け。


「お兄様、私も着てみたくなりましたわ!」

 

 この王女はまた変なこと言い出したぞ。


「いやそれはさすがに...なぁ?」


 アタシに振るなよ。仕方ないなぁ...


「王女殿下、申し訳ありませんが、殿下のサイズに合う衣装がありませんので、ご勘弁下さい」


 こう言っときゃ諦めんだろ。


「そうなんですの...」


「ねぇ、ミナちゃんの替えの衣装だったらピッタリなんじゃない?」


 をいっ! 衣装係、余計なこと言うんじゃねぇ!


「本当ですの! ミナさんとお揃い、着てみたいですの~♪」


 ほら、その気になっちゃったじゃねぇか!


「仕方ないな、ミナ、頼んでいいか?」


「はぁ...しょうがないですね...王女殿下、こちらに」


「はいですの!」



◇◇◇



「猫耳カチューシャを着けて、尻尾を着けてと。良し、完成です」


「わぁ~♪ 可愛いですにゃん♪」


 確かに可愛い。元がお人形さんみたいに整ってる顔だから余計にね。


「ミナさんも着て下さいな。二人でお揃いですにゃん♪」


「はぁ...仕方ないですね...」


 どうなっても知らない。



「お待たせしました~♪ ほら、ミナさんも早く!」


「はいはい...」


「「 お帰りなさいませだにゃん♪ ご主人様、お嬢様 」」


「ブッホォォォッ! 」


「キャアアアッ!」


 あ~あ、喫茶店が野郎どもの鼻血で血の海に...知~らないっと。


 この後、今年の学園祭は「血の学園祭」と呼ばれるようになったとかならなかったとか。



作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


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