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ちみっこと学園祭 その4

誤字報告いつもありがとうございます。

 あんの愚弟、よりによって王女を連れ去るなんて...



 とんでもないことを仕出かしやがった...見付け次第コロす...ああもう! あんなヤツ招待するんじゃなかった...


「殿下、お詫びのしようもございません...王女殿下を唆したのは我が愚弟カイルの仕業のようです...」


「ミナの弟か。そういや初顔合わせの時もベスに絡んでいたな」


「はい...恐れ多いことながら、王女殿下に懸想していたようでして...というか、あのバカは可愛い女の子には見境が無いと言いますか...」


「あの歳でか!? 将来が心配だな...」


「お恥ずかしい限りでございます。とにかく一刻も早く王女殿下をお救いせねば」


「どこか心当たりがあるのか?」


「あのバカは単純ですから行動を読むのは容易いことです」


 そう、愚弟が向かった先は十中八九あそこで間違いないだろう。



◇◇◇



「シルベスター! 王女殿下とウチの愚弟が来なかった?」


「へっ? 王女殿下? 愚弟?」


 ちっ! これじゃ伝わらないか!


「ああもう! 10歳くらいの可愛い女の子と男の子のカップルが来なかったかって聞いてんの!」


「あぁ、その二人ならついさっき入って行ったよ?」


「やっぱり! 殿下、行きましょう! シルベスターも一緒に来て!」


「応っ!」「えっ? なんでボクまで?」


 アタシ達はシルベスターのクラスのお化け屋敷に突入した! のだが...


「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ! 暗いよ~! 怖いよ~!」


「ちょっとシルベスター! 自分のクラスのお化け屋敷でしょうが! 怖がってないでちゃんと案内してよ! あと引っ付くな! 歩き辛いわぁ!」


 ダメだこいつ...使えねぇ...怖がりシルベスターは卒業したんじゃなかったんかい! 寧ろ悪化してないか!?


「キャアアア!!!」


「あの声は!? ベス~!」


「あ、ちょっと殿下! シルベスター! いい加減放せ~!」


「暗いよ~! 怖いよ~!」


 どんなカオスだこれは!?


「怖いですわ~!」


「俺が付いてるから大丈夫ですよ、王女様。ほらほら、もっとくっついて♪ ぐへへへ♪」


「よくも俺の妹に...いい度胸だな、小僧」


「へっ? あいたたた! なになに!?」


 やっと殿下に追い付いて闇に慣れた目に写った光景は、我が愚弟にアイアンクローをかましている殿下の姿だった。いい気味だ。ザマアミロ。自業自得だ。


「ギブ~! ギブ~!」


「お兄様、怖いですわ~♪」


 王女殿下、なんか余裕ありそうだな!? ホントはそんなに怖がってなかった!?


 ま、まぁ何はともあれ無事で何より。




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