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ちみっこと学園祭 その2

誤字報告いつもありがとうございます。

 アニマル喫茶が開店した。



「お帰りなさいませだわん♪ ご主人様♪」


「お帰りなさいませだみゃあ♪ お嬢様♪」


 早速やって来たお客様に接客するみんな。中々様になっているけど、よく恥ずかしくなくやれるよな... アタシが感心していると、


「ほらほら、ミナちゃんも!」


 はいはい、やりゃあいいんでしょやりゃあ... こうなったらもうヤケだ! ちょうどやって来た男性客に接客することにした。


「お、お帰りなさいませだにゃん♪ ご、ご主人様♪」


「ブッホォォォッ! 」


 だからなんで鼻血を吹き出す!? 普通...じゃないけど接客してるだけなのに!?


「「「「 キヤァァァッ! 」」」」


 あ~あ、女性客もクラスメートも悲鳴上げちゃったよ... その後もアタシが男性客を接客する度に同じような状態になって、


「み、ミナ! 女性客だけ相手してくれ!」


 エリオットが慌てた様子でやって来た。


「はいはい、ってか、女性客ほとんどいないんだけど?」


「じゃあ厨房の方を!」


「はいはい、じゃあ後はヨロシク」


 アタシが中に引っ込んだらお客様からブーイングが...主に男性客だけど。厨房と言っても安全のために火は使えないので、飲み物やサンドイッチ、ケーキなどの軽食を用意するだけなんだけどね。だからオムライスにケチャップでハート書いたり「美味しくな~れ♪」とかもやれないんだけど。


「はい、カイル君、あ~ん♪」


「カイル君、こっちも美味しいよ♪」


 厨房の隅でウチの弟が餌付けされてんだが...


「カイルっ! あんたこんなとこで何やってんのよ!」


「ゲッ! 姉ちゃん!」


「だから姉上と呼べ! あんたらも甘やかさないでよ」


「だってカイル君可愛いんだもん♪」


「小動物みたいなんだもん♪」


「ったく... カイル、他を見に行って来なよ」


「え~! 俺まだここに居たいよ~」


「いいから行って来い! 人様に迷惑掛けるんじゃあないよ!」


「分かったよ~...」


 渋る弟を追い出した後はしばらく厨房を手伝っていた。


「ミナちゃん、そろそろ休憩に入って?」


「ほ~い」


 ふう... やっと猫耳メイドから開放される。アタシが衣装部屋に戻ろうとすると、喫茶店の方から何やら聞き覚えのある声が...


「あれ? ミナは居ないの?」


「ミナさん、どこに居ますの?」


 アリシアとシャロン様だ。あっちも休憩に入ったのかな? 見付かると面倒だから今の内に...


「ミナは厨房の方を手伝ってますよ」


 をい! エリオット、余計なことすんなや!


「あ、居た居た。ミナっ!」


「お邪魔しますわ、ミナさんっ!」


 あう...見付かった...


「はぁ~♪ なんて可愛い♪ 写メ! 写メ撮らなきゃ! ムービーも! ああもう! なんでこの世界スマホ無いのよ!」


「はぅ~♪ 尊いですわぁ~♪ お持ち帰りしたい~♪」


「ちょっと二人とも! ここ厨房なんで鼻血垂れ流さないでよ!」


 ああもう! 二度とコスプレはしないぞ!




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