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第三者視点 新たな日常 その4

誤字報告いつもありがとうございます。

 メルがナギに近付いて「クルルッ!」と鳴いた瞬間、


「キュイキュイ!?」


 ナギの体が小さくなり、いつもの猫サイズに戻ってしまった。


「えっ!? ウソ!? 何が起こったの!?」


 とアリシア。


「ナギの力を無効化した!?」


 とエリオット。


「そんなこと可能なの!?」


 とシルベスター。


「な、ナギ大丈夫!? なんともない!?」


 ミナは慌ててナギに近付き抱き上げる。ナギはキョトンとしてるだけで、特に怪我とかはしてないようだ。


「なるほど...要するに魔力を無効化するってことなのかな?」


 シルベスターが予想する。


「試してみようか? ゴーレム!」


 ミナがゴーレムを作り出す。


「メル、これ消せる?」


「クルルッ!」


 メルが一声鳴くとゴーレムが跡形もなく消えた。


「やっぱりそうなんだね...」


 ミナがしみじみと呟く。


「これは凄い能力だな...」


 エリオットが感心したように呟く。


「攻撃魔法を無効化されたら...ボクらにとっては天敵だね...味方で良かった...」


 シルベスターが呆れたように呟く。


「メル! 凄いや!」


 アリシアが興奮してメルに飛び付いた。



◇◇◇



 その後もメルの能力の検証は続いた。


「じゃあメル、行くよ? 準備はいい?」


「クルルッ!」


 アリシアを除いた三人がメルを囲う。そしてそれぞれが初級魔法を放った。


『ウォーター』


『ファイアー』


『ツリー』


 メルは攻撃が届く前に一声鳴いた。


「クルルッ!」


 すると全ての攻撃魔法が無効化された。


「凄いな...」「もうちょっと魔法のレベルを上げてみようか?」「だ、大丈夫かな!?」


 結局その後、中級、上級と魔法のレベルを上げて行ったが、全てメルの前に無効化されてしまった。


「ねぇアリシア、今って身体強化掛けてる?」


 ふと気になったミナが尋ねる。


「ううん、掛けてない」


「掛けてメルに近付いてみて?」


「分かった」


 アリシアはゆっくりとメルに近付いた。すると、


「あれ!? 消えてないよ!?」


 アリシアがビックリしながら自分の体を眺める。


「どういうことだ!?」


 エリオットが訝しむ。


「もしかしたら...属性によるのかも」


 シルベスターが予想する。


「属性...アリシアが聖属性だってことが関係してるのかな?」


 ミナが尋ねる。


「多分ね。なんて言ってもメルは神獣だから」


「あぁ、なるほど。聖なる力には影響しないってことね」


「そうだと思う。だとすれば、ますます使い勝手の良い能力だってことだね」


「うん、確かにね」

 

 気付くと全員がメルを尊敬の眼差しで見詰めていた。

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