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アリシア視点  ミナ捜索隊 その2

誤字報告いつもありがとうございます。

「とにかく、男性陣にもすぐ知らせましょう! アリシアさんはレムに呼び掛け続けて!」


「分かりました! レム! レムってば!」


 私とシャロン様はレムに呼び掛けながら女子寮を出た。男子寮の前でエリオットとシルベスターが待っていた。


「エリオット! シルベスター!」


「アリシア、おはよう。どうしたんだい? そんなに慌てて?」


「シャロン様まで。おはようございます。何かあったんですか?」


「「 ミナ(さん)が居なくなったのよ! 」」


「「 な、なんだってぇ~! 」」


 私達は掻い摘んで説明した。


「なんてことだ...それでレムはまだ?」


 エリオットが青い顔をしている。


「起きないのよ! この寝坊助が! レム! さっさと起きろ!」


 私は思わず叫んでいた。


「ねぇ、ところでアルは?」


 シャロン様がシルベスターに尋ねる。


「殿下はまだお休みかと...いつも遅刻ギリギリですから...」


 シルベスターが言い辛そうにしている。


「全くもう! いいわ、叩き起こして来る!」


「あっ!? ちょ、待っ!? シャロン様~!」


 シルベスターが止める間もなく、シャロン様は男子寮に入って行ってしまった。その時だった。


『う~ん...なによぉ...うるさいわねぇ...ふわぁ...zzz』


「あぁっ! やっと起きた! レム! しゃんとして! ミナが居なくなったの! マリーさんもナギちゃんも!」


『な、なんですってぇ! どうしてそれを早く言わないのよ!』


「アンタが中々起きないからでしょうがぁ! 何度呼び掛けても全然起きないでぇ!」


 私はついにぶち切れた。


『そ、そうだったの...そ、それはゴメンなさい...』


「それで! ミナ達の居場所は分かるの!? 分かんないの!?」


『ちょ、ちょっと待って頂戴...あぁっ! なんてこと! 精霊王様から着信が入ってたわ!』


「スマホか!」


 エリオットとシルベスターが「スマホって?」という顔してるけど、取り敢えず今は無視する。


『本当にゴメンなさい...マナーモードにしてたから気付かなかったわ...せめてバイブにしておけば...』


「だからスマホか! それで! 着信があったのは何時?」


『昨日の午後...』


「ハァァァッ!?」


 私は思わず呆れ返ってしまった。


『...ゴメンなさい...』


「...アンタに対する説教は精霊王様に任せるとして、精霊王様何かメッセージとか残してないの!?」


『...そ、その...あ、ある場所に監禁されているから、た、助けて欲しいと...』


「バッカも~ん! そんな大事なメッセージを今まで放っておいたなんてぇ!」


『ご、ゴメンなさ~い!』


 私は頭を抱えるしかなかった。

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