表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

137/163

ちみっことエルフの里 その4

誤字報告いつもありがとうございます。

「あ、あの! 顔を上げて下さい!」


 アタシは居たたまれなくなって思わず叫んでいた。


「あぁっ! 巫女様! なんとも麗しいお姿で!」


 お婆ちゃんエルフはまだ畏まったままだ。


「私はその巫女? とかじゃありません! 単なる旅行者です!」


 アタシはもう一度叫ぶ。なんだか良く分かんないけど、誤解されたままじゃ堪んない。


「いいえ! あなた様は巫女様に相違ありません! 水竜をお側に侍らせておられるのが何よりの証拠!」


 そう言ってお婆ちゃんエルフは、アタシが抱いてるナギを指差す。


「キュイ?」


 ナギも首を傾げる。


「長老! この不審者が巫女様ですって!? 俺には到底信じられません!」


 アタシをここまで連れて来たリーダーらしき人が叫ぶ。うん、アタシもそう思うよ。

  

「黙れ! ルーク! 巫女様を不審者呼ばわりなどこの罰当たりが!」


「し、しかしっ!」


 この人ルークって言うのか。なんかカッコ良いな! スカイでウォーカー的な? ライトなセーバーは持ってないけど。最初に会った時はアタシより歳上かな? って思ったけど、こうやって叱られてムクれているところを見ると、案外アタシと同い年くらいなのかも知れない。


 もっとも、良く言われるようにエルフが長命種なら、見た目はあまり関係無いのかも知れないけど。


「巫女様、このバカが大変失礼致しました。どうかお許し下さい」


「いえ、ですから...」


「長老! これはなんの騒ぎですか!?」


 アタシが抗議しようとしたら、また誰か現れた。今度は壮年の男性だ。


「おぉっ! 族長! 喜べ! 巫女様がおいで下さったぞ!」


「なんと!? それは本当ですか!?」


「あぁっ! 間違いない!」


 いやいやちょっと待ってよ! 盛り上がってるところ悪いんだけどさ! アタシは巫女様なんかじゃないんだってば!


「では早速儀式の準備を!」


「あぁっ! 頼む! ささっ! 巫女様! どうぞこちらに!」


 は、話を聞いて~!



◇◇◇



 そんで今アタシは巫女服に着替えさせられてる訳なんだが...白衣に緋袴って...まんま前世の巫女さんやん...なんでエルフの里にこんなもんがあるんだよ...違和感が半端ねぇ...


 しかも良くアタシのサイズがあったな!? なんだって!? 子供用!? うるさいわっ! そんなこと分かってるちゅ~ねん! (;´Д`)ハァハァ


 ちなみについでというか、マリーまで着替えさせられていた。クソッ! めっちゃ似合ってるやん! スタイルが良い人は何着ても似合うよなぁ。か、悲しくなんか...あるんだからね!


 アホなこと考えてる間に、アタシは儀式とやらを行う場所まで連れて来られた。なんか火の見櫓みたいな所に昇るらしい。


 アタシはナギを抱っこしながら向かった。

作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


下方にある広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援して頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ