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ちみっこと冒険者活動 その12

誤字報告いつもありがとうございます。

 ナギにおやつをあげたり、みんなと駄弁ってたりして待っていたら、アリシアとビルダさんが戻って来た。


「お帰り~ どうだった?」


 二人が顔を見合わせて微妙な表情を浮かべる。どうしたんだろ?


「それがね...鑑定不可って出たのよ...」


 ビルダさんが代表してそう言った。


「鑑定不可!? そんなことあるのか!?」


「ううん、少なくとも私は聞いたことが無いわ。前代未聞よ」


 ビックリだね!


「危険な生き物なのか、そうでないかの判別も出来ないってことか!?」


「現時点ではそうなるわね。ただあくまでも推測だけど、危険な魔物とかではないと思うわ」


「その根拠は?」


「アリシアさんって珍しい聖属性持ちでしょ? その彼女にこうして懐いている時点で、魔物じゃないと思うのよ。魔物は聖属性を嫌がるから」 


「なるほど...」


 確かにそれはもっともらしい意見だと思う。アリシアに大人しく抱かれているところを見る限り、危険な生き物には到底思えないし。ただ問題は...ウチらの学生寮ってペット禁止なんだよね...


「アリシア、お前はどうしたい?」


「その...出来れば飼いたいです。こんなに懐いてくれているし...」


「なら決まりだな。お前が面倒見ろ」


「で、でも殿下、学生寮はペット禁止ですけど!?」


「あぁ? んなもん気にすんな。俺がビシッと言っといてやるよ」


「い、いいんでしょうか...」


「いいんだよ。アリシア、俺達は国を救った英雄なんだぞ? 少しくらい我が儘言ったって罰は当たらんて。俺に任せておけ」


「あ、ありがとうございます!」


 こうして殿下のゴリ押しもあり、青い鳥はアリシアのペットになった。いつまでも青い鳥のままじゃ可哀想だから、名前付けてあげないとね。

 


◇◇◇



 翌日、アリシアの部屋で一緒に名前を考えることにした。


「アリシア、お願いだからチルチルミチルだけは止めてね? 百円ライターを思い出すから」


「ゴメン、意味分かんない。何それ?」


「さすがに私もリアルタイムじゃなくて、私の親の世代にそんな名前の商品があったって話」


「ふうん、良く分かんないけど、それもメーテルリンクの青い鳥から取ったんでしょ?」


「そうなんだろうね。知らんけど」


「メーテルリンク...メーテルとか...」


「それは絶対ヤバいから止めて...」


「じゃあリンクとか?」


「なんか可愛くないな...メーテルリンクから離れてみるってのは?」


「確かに...拘る必要もないか...う~ん...メルってのはどう?」


「メーテルリンクから離れてないじゃん...まぁでも呼び易い名前かも」


「うん、決めた。あなたは今日からメルね!」


「クウッ!」


 まるで言葉が分かっているようなタイミングでメルが鳴いた。


作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


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