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ちみっこと冒険者活動 その4

誤字報告いつもありがとうございます。

 冬物装備とアリシアの剛弓を調えたアタシ達は、北方の町『ポラリス』を目指す。


 大山脈の麓にあるその町が今回の依頼元だ。今回もナギの背に乗って向かう訳だが、


「ね、ねぇ! ナギ! あんた、飛ぶスピードが上がってない!?」


 周りの景色が凄い勢いで後ろに流れて行くんだが...


「キュイ?」


 本人っていうか本竜にはその自覚は無いようで、長い首を傾げるだけだ。さすがにこのスピードだと、怖がりシルベスター以外のみんなも顔が強ばっている。かくいうアタシもその一人だ。シルベスターなんか顔面蒼白で今にも倒れそうだ。


「イエ~イ♪ もっともっと飛ばせ~♪ ジャンジャン飛ばせ~♪」


 能天気に浮かれているバカ一人を除いて...誰なのかは言うまでもないよね...


 なんと結局、馬車で約10日くらい掛かる距離を、僅か1時間足らずで飛んでしまったらしく、やがて前方に万年雪を頂く大山脈が見えて来た。


「ナギ! ちょっとスピード落として!」


「キュイ!」


「あっ! 町が見えたよ!」


 視力強化しているアリシアが叫ぶ。その時だった。


「ギイェェェッ!」


 ワイバーンが襲い掛かって来た! それも群れで! ワイバーンは翼の生えたデカいトカゲといった姿の魔物だ。翼を広げれば約5mくらいの体長だろうか。それが20匹くらいの群れを作っている。


「みんな! 戦闘用意! アリシアとシルベスターは弓矢で! その他は貫通系の魔法で!」


「「「「「 応っ! 」」」」」


 ワイバーンとの戦いが幕を開けた。



◇◇◇



『ファイアーランス!』


『アイスニードル!』


『ウインドスビア!』


 みんなそれぞれの得意属性で攻撃するが、アタシは一人だけ攻撃せず、ワイバーンの攻撃に備える。


「ウリャ!」「トリャ!」「......」


 アリシアは剛弓を事も無げに使い熟し、シルベスターは静かに魔弓を操る。ワイバーンはあっという間に数を減らした。


 残ったワイバーンが一ヶ所に集まって、鋭い牙の生えた口を大きく開ける。ブレス攻撃!? アタシはバリヤを張って身構える。


「うぐっ!?」


 アタシ達は全員耳を抑えた。こ、これは超音波攻撃!? だとすれば物理防御のバリヤじゃ防ぎ切れない! アタシは耳を抑えながら、みんなに聞こえるように大声で叫ぶ!


「みんな! 防御を捨てて全力攻撃! 次のブレスを打たれる前に片付けるよ!」


「「「「「 応っ! 」」」」」


 アタシもブーメランを構えて投げ付けた!


「ギイェェェッ!」


 ワイバーンは全滅した。


 ふう...なんとかなったね...


 アタシ達は依頼達成を報告するために『ポラリス』の町へと向かった。

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