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ちみっこと冒険者活動 その2

誤字報告いつもありがとうございます。

「ねぇ、シルベスター。空中戦を修行するのに最適な相手って言うと?」


「やっぱりワイバーンじゃないかな? あとはドラゴンフライとか?」


「ワイバーンは分かる。定番だから。ドラゴンフライって...あぁ、もしかしてトンボのこと?」


「そう、やたらめったらデカいトンボ」


 なんか強そうな名前だからちょっとビビッたよ...でもデカいトンボってのも十分怖いか?


「ちなみにどんくらいデッカいの?」


「う~ん...大人の男を抱えて余裕で飛べるくらいかな?」


「ちょっと待って! それ十分に脅威じゃない!? そんなのがホイホイ飛んでんの!?」


 ビックリだよ!


「いや、そこまで大きくなるヤツは稀だし、滅多に出るもんじゃないから」


「それならいいけど...ちなみにワイバーンはどんくらいデッカいの?」


「翼を広げて約5、6mくらいかな? こっちも滅多に出るもんじゃないけどね」


「まぁまぁデカいね」


 なんかもう感覚がおかしくなってんだわ...


「冒険者として活動していれば、そういう敵と戦う機会あるかな?」


「うん、あると思う」


「殿下、それにみんなも。今後の強化プランとして、冒険者活動しながら空飛ぶ敵を対策するってことでいい?」


「「「「「 異議無し! 」」」」」


 こうして今後の方針が定まった。

 


◇◇◇



 その後、アタシはアリシアの部屋を訪ねた。ライオネル王子のこと、アリシアにだけは伝えておこうと思ったからだ。


「そう、ライオネル王子がそんなことを...」


「うん、アリシアに、番にフラれたって言ってたから、もう絡まれることはないんじゃない?」


「それはいいんだけど、ミナが鍛練に付き合ってたってことが意外だったよ。あんなに最悪な出会いだったのに」


「なんか放っておけなかったんだよね~」


「ミナの方が番みたいじゃない?」


「や、やだなぁ、そんなこと無いよ~」


 ちなみにライオネル王子から告白されたことは内緒にしてる。なんか言い辛いじゃん?


「まぁそれはともかく、これでライオネル王子ルートはなくなった訳か。もっともゲームの展開通りには全く進んでないから、そもそもそんなルートがあったかどうかも怪しいもんだけど」


「ちなみに順調に進んでたら、どういう展開になってたん?」


「ライオネル王子と協力して、ウチらの国と隣国ヴェガート獣王国との戦争を回避させるっていう展開」 


「なるほどねぇ...確かにそんなルートは無さそうだね。隣国とは仲悪くないもんね」


「うん、そっちはね。ただ...」


「なになに!? 他になんか気になることでもあんの?」


「覚えてない? ウチらがさ、国家的英雄って呼ばれるようになるのは、アルベルト王子ルートで王国の四天王を全て倒した後だったじゃん?」

 

「言われてみれば...」


 確かにそんな展開あったね。


「ただしこれも私らが三年になってからの展開だから、やっぱり前倒しになってるんだよね。英雄になった経緯は全く違う訳だけどさ」


「なるほど...全くストーリーからは外れてはいるけど、行き着く先は同じって訳か...」


「そう、それも全て前倒しでね」


「今後の展開にも目が離せないね...」


 アタシはどこか他人事のように呟いていた。

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