表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

117/163

ちみっこと土竜討伐 その4

誤字報告いつもありがとうございます。

 土竜が動き出した!


 追い詰められた土竜は土に潜って逃げようとしている! しかも横に動くんじゃなく縦方向、つまり土を掘って更に深く潜ろうとしている! これはマズい! 土の中に深く潜られたら打つ手が無い! せっかく苦労して作ったアタシのブーメランまで持って行かれてしまう!


 でもどうする? どうやって防ぐ? せっかくここまで追い詰めたのに、ここで逃がしたらきっと回復されてしまう! いや、ヘタすると、このまま王都まで地中深くを進んでしまうかも! そうなったら終わりだ! 止める手立てが無い! アタシが焦っていると、


「キュイ!」


 ナギだ! ナギが土竜の尻尾にかぶり付き、土竜の進行を止めてくれた! 良し! 今の内だ!


「全員全力物理攻撃! 土竜を土に潜らせるな! その前に仕留めろ!」


「「「「「 応っ! 」」」」」

 

 足止めしてくれているナギが苦しそうだ! 土竜が尻尾を振り回そうとするのを、前足でなんとか押さえ付けているような状態だ! 長くは持たないかも知れない! 早く決着を付けてあげないと!


 全員が武器に魔力を伝わせ攻撃を仕掛ける! 炎に氷に風が舞う! そんな中、アタシはシルベスターに近付いた! 確認したいことがあったからだ!


「シルベスター! 土の属性を変化させるって出来ないかな? 例えば岩とかに」


「出来ると思う。でもなんで?」


「土竜の周りの土を岩に出来たら、これ以上掘れないと思わない?」


「なるほど! やってみよう!」


 シルベスターが土に手を置いた! 物凄い魔力が溢れて来る!


『ロックフィールド!』


 シルベスターが呪文を唱えた瞬間、土竜の周りどころか私達の足下まで土が岩に変わった!


「グオォォォォッーーーーー!!!!!」


 土を掘れなくなった土竜が土中から首を上げる! それと同時にみんなの攻撃が効いたのか、土竜の足下がぐら付いた! 地面に腹這いになった! 良し! チャンス到来!


「アリシア~!」


 アタシは土竜の首元に刺さったブーメランを指差しながら叫ぶ! アリシアが飛んだ!


「チェスト~!」


 アリシアのドロップキックが炸裂する! そしてついにブーメランが土竜の首を切断した!


「グオォォォォッーーーーー!!!!!」


 土竜は最後の咆哮と共に、光に包まれ消えて行った!


 やったぁ! 勝ったぞぉ~!


 アタシは疲れ果てて地面に横たわった。もうダメ...一歩も動けない...周りを見回すと、みんなも似たり寄ったりの状態みたいだ。やっと終わったんだ...良かった...ホッとしたよ...


 アタシ達は心地よい疲れにしばし身を浸していた。





 

作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


下方にある広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援して頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ