表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

111/163

ちみっことドワーフの村 その13

誤字報告いつもありがとうございます。

 かなりのダメージを心に負ったアタシはヨロヨロと部屋を出る。


 するとアタシの気持ちを察してくれたのか、アリシアがそっと寄り添ってくれた。心の友よ! ありがとう! やっぱり持つべきは前世持ち友だね!


 なにはともあれ、これで試練とやらは終了した訳で、アタシ達は晴れて新しい武器の所有者になれたということだ。シャロン様とそもそも試練を受けなかったシルベスター以外、心に深刻なダメージを負ってるけどね...


「試練を無事突破したようで何よりじゃわい! お主らなら必ずやれると信じておったぞ!」


 ガルム族長がそんなことを言って来たが、そもそもが最初から試練の説明しとけよ! ってみんなそう思っていたはずだ。


「ところでお主ら、新しい武器の試し斬りをしてみたいと思わんか?」

 

 また変なことを言い出した...試し斬りって...そもそもアタシとアリシアとシャロン様は打撃武器なんだけど...


「そりゃあしてみたいが、何を斬るんだ?」


 殿下は乗り気みたいだ。エリオットも同じように見える。


「この山の頂上付近にな『ギガントロック』という岩で出来た巨人がおるんじゃが、試し斬りにはもってこいの相手なんじゃ。良かったら戦ってみんか?」


 そう言われたアタシ達は、全員で顔を見合わせた。殿下が代表して答える。

 

「いいだろう。戦ってみよう」


「決まりだな。シルバ! お前に道案内を任せる! しっかりやるんじゃぞ!」


「はいっ! お任せ下さいっ!」


 うへぇ...シルバ君が一緒なのかぁ...なんかやり辛いなぁ...



◇◇◇



 山頂までは割となだらかな斜面が続いているだけなので、アタシ達はすんなり到着することが出来た。もっと急な斜面が待ち構えていると思ってたから、正直言って少し拍子抜けしたくらいの気分だった。


 道案内ということで、先頭を歩くシルバ君と顔を合わすことなく来れたのも良かった。話し掛けられても、なんて答えたらいいか悩ましいからね...


「もうすぐ頂上に着きます! 皆さん、戦闘の準備をして下さい!」


 シルバ君の一言でアタシ達は戦闘モードになった。アリシアとエリオットが先頭に立って、アタシとシルベスターが次に続き、後ろにシャロン様と殿下が立つ。


 いつもの布陣だ。アタシ達は身構える。


「来ます! あれが『ギガントロック』です!」


 シルバ君の指差す先、巨大な岩が何個もくっ付き合って、やがて巨人を形作る。身の丈10mはあろうかという巨体だ。巨人はゆっくりと動き出してアタシ達の方に向かって来る。


 良し! 戦闘開始だ!

 


作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


下方にある広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援して頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ