表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

107/163

ちみっことドワーフの村 その9

誤字報告いつもありがとうございます。

 その後、族長さんの家で夕食をご馳走になった訳だが...


 うん、もうね...これもドワーフのイメージ通りって言っていいのか分かんないんだけど...とにかく肉、肉、肉、そいでもってまた肉な訳よ...あとお酒ね。ドワーフの皆さんは水を飲むようにガバガバ飲んでる。ドワーフはお酒に強いってイメージあったけど、まさにその通りって感じだね。


 アタシ達は全員未成年ってことにして、ジュースを出して貰った。飲んでもいいんだけど、さすがにあのペースには付いて行けないって思ったからだ。シルバ君はアタシ達と同い年くらいって言ってたけど、大人と同じペースでガバガバ飲んでる。さすがはドワーフ。


 宴もたけなわに差し掛かった頃だった。


「あ、あの! ミナさん!」


 シルバ君が私の側にやって来た。


「はい?」


「あの、その、えっと...」


 なんだろう? 髭モジャで顔赤らめてモジモジされると若干キモいんだが...


「ぼ、僕と、けけけ結婚してくれませんか!」


「はいぃ!?」


 ちょっと待って欲しい。初対面でいきなり結婚とか有り得ないでしょ!? そう言おうと思ったら、


「シルバとか言ったな? ミナは俺達の大事なむす...仲間だ。結婚なんてまだ早い...ってか会ったばかりだろうが。絶対に許さん。分かったな?」


 だから殿下! また娘って言おうとしたろ!? ってかいつの間に現れたのさ!? さっきまで側に居なかったよね!?


「殿下が先に言っちゃいましたけど、いきなり会った初日にそんなこと言われても...なんで私なんです?」


「その...運命を感じたんです!」


「はぁ...」


「ドワーフの血を引いていて、こんなに美しい人を僕は初めて見ました!」


「はいぃ!?」


 いや、ちょっと待って欲しい。誰がドワーフの血を引いてるって!?


「プハッ!」


 おい殿下! 他人事だと思って笑ってんじゃねぇ!


「ち、違います! 私、ドワーフの血は引いていません! 両親とも人間です!」 


「えぇ~! そんなに小さいのに!? ウソだぁ~!」


 あんたに言われたくないわ!


「プハッハッハッハッ! く、苦しい...ヒャハハハ!」


 殿下うっさい! 笑い過ぎ! ほら、何事かと思ってみんな集まって来ちゃった!


 もうそこからはカオスだったよ...


 シルベスターが「ミナは絶対渡さない! 決闘で勝負だ! 表出ろ!」とか言い出すし、エリオットは「ミナが欲しいなら僕を倒して奪ってみろ!」とか言い出すし、シャロン様は「私の娘に手を出そうなんて百年早いのよ!」とか言い出すし、アリシアは「キャハハ! こりゃ良い酒の肴だ! もっと酒持ってこ~い!」とか言い出すし。


 まぁ要するに、みんな酒が入っていたと。


 この酔っ払いどもがぁ! 人を酒の肴にしてんじゃねぇ!


 こうなりゃアタシも飲んでやるぅ!



作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


下方にある広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援して頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ