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ちみっことドワーフの村 その7

誤字報告いつもありがとうございます。

 出発当日、良い天気に恵まれた。


 アタシ達はナギの背中に乗り込む。アタシだけナギの首元のロープの近くに陣取り、他のみんなは思い思いの場所に陣取った。女子はアタシの側、男子はその後ろだ。


「じゃあみんな、行くよ~! ナギ、よろしく~!」


「キュイ~!」


 目的地が遠いので、ナギは最初からトップスピードで飛ばす。みんなは大ハシャギだ。シルベスター以外は...相変わらず怖がりだな...


 途中、何度か休憩を挟む。ナギにおやつを与えて進路を確認する。うん、ちゃんと東に向かってる。高く聳える山が目印だ。その山の中腹にドワーフの村がある。


 やがて日が傾いて来た頃、前方に高い山が見えて来た。あの山だろうか?


「ナギ、ちょっとスピード落として?」


「キュイ!」


 山の中腹辺りに集落が見える。あちこちから煙が上がっている。ドワーフの村で間違い無さそうだ。馬車で10日掛かる距離を1日で飛んじゃうナギってやっぱ凄いと思う。


「みんな! 着いたみたいよ!」


「なに!? もう着いたのか!?」


「野宿を覚悟してましたが、早かったですね!」


「ナギちゃん、凄いですわね!」


「ナギちゃん、お疲れ~!」


「こ、怖かったよ~!」


 うん、最後の一人は放っておいて、無事に着いて良かったよ。


「どうします? ドワーフの村に直接降りるのはマズいですよね?」


「そうだな。大騒ぎになりそうだ。近くに降りて歩いて行くか」


「分かりました。ナギ、村の近くの...あっ! あの辺りに降りて?」


「キュイ!」


 ナギがアタシの指示した平らになっている場所に降りる。


「ナギ、お疲れ様。ありがとうね」


「キュイ!」


「アリシア、アダマンタイトを下ろしてくれる?」


「はいよ! よっこらしょっと!」


 よっこらしょってお前はホントに女子高生か!?


「ナギ、もう小さくなっていいよ?」


「キュイ!」


 ナギがいつものサイズに戻る。すかさずジャーキーを与える。


「じゃあ行くか」


「ちょ、ちょっと待って! 殿下! 私、前が見えないんだけど!」


 あぁ、確かに。アダマンタイトでかいもんね。持ち上げると前が見えないか。


「アリシア、転ばないようにボクが足元の地面を均して行ってあげるから」


「あ、ありがとう、シルベスター」


「私が左側を付いて歩きますわ。ミナさんは右側を」


「分かりました。アリシア、ゆっくりでいいからね?」


「わ、分かった!」


「じゃあ、俺とエリオットは先に行ってドワーフと話をしておくことにする。行くぞ?」


「はいっ!」


 やがてアタシ達の目の前に、大きな金属製の門扉が見えて来た。


 ここがドワーフの村か。

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