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店から逃げる


 歳を重ねるとあいつとの喧嘩も無くなっていった。それが少しガッカリだったりする。まあ、あいつにも何かあるのだろう。そんなことを思いながら、中学に入り、いつの間にか三回目の入学式。ほとんど、なにも無い学生生活だった。そんな中に、俺はあいつにあった。

「久しぶりだな、喧嘩馬鹿。」

 久しぶり会った幼馴染は、全く変わってなかった。

「久しぶりだな、負けず嫌い。」







 僕は、部屋を出てすぐ、店をでるつもりだった。部屋から出口は一メートルもない。だから、すぐにこんな危険な場所を出て行きたかった。なのに、だ。

「・・・。」

 ドアをグルッと囲っていらっしゃる不良の方々。皆さん、悪そうでね〜。五人といったところか。後ろは壁。出口がない!

「ねえ、金貸してくれない?」

 かつあげっすか。財布の中には、諭吉さんが待機している。とられるわけには・・・。だけど、ここで立ち往生しているわけには行かない。どうする、僕。

「わかった、ちょっとまって。」

 とりあえず、頷いて財布を捜すフリをしよう。

「速くしろや。」

 ニヤニヤ笑っている不良どもの一人が、睨みながらそういった。

 作戦としては、大きく分けて二つ。渡して逃げる。もう一つは、奇襲かけてその間に逃げる。今の状況からして、前者の方が得策だ。だけど、金渡したからって僕の身体無事だとは、保障されてないし・・・。

 そんな事考えていると、五人の中でもっとも大きい奴が俺の胸倉を掴みかかってきた。

「まだか、ひょろひょろ。」

 奴は僕を片手で掴み上げた。せっかちだな。

「ごめんなさい。手が、震えて。」

 足が震える。まさか、こんな奴に喧嘩を吹っかけようと考えていたなんてな。僕も変わったものだ。

「はん。びびってるってか?」

 考えろ、考えるんだ。このままだったら、金も身体もぼろぼろだ。どうしたら、この窮地を脱出できる。

「ええ。まるで、漫画みたいで、実際にこんな目に会うなんて、ね。」

 とりあえず、時間稼ぎだ。自分手の内だと思っているのなら、あと少し時間をくれるはずだ。

「だったら、ヒーローでもくるってか?俺らを倒せるほどの相手なんぞ、そうは居ないぜ?」

 その通りだ。こいつらを、倒せる相手なんて・・・そうは・・・。そうか!

「・・・っぷ。」

僕は、身体全体に気合を入れる。

「あ?」

彼らの眼つきが変わる。スイッチを入れてしまったようだ。

「その通りだ。後5分もしないでヒーローがここにくるんだよ。」

「馬鹿だな、お前。」

奴は見下したように僕を見て、

「ここをどこだと思ってるんだ?」

そうだ、ここは拠点ホーム。味方が何十人といる。だからこそだ。

「馬鹿だな、お前。香坂がこっちに向かっている。」

 ここが最大の山場だ。ここで香坂が、彼らにとって大きな存在ではなければ僕はボコられ、諭吉は消えてく。

「っ!そんな馬鹿な、あのアマは帰ったんじゃ。」

かかった!

「は、お前とじゃれている間に、連絡させてもらった。」

そういって携帯電話をポケットから出す僕。

「っち。」

 そういって、奴らは散乱し始めた。出口は、ここから一メートル程度。通路の邪魔は一人。さっきの囲っている一人。後ろを向いている。奇襲をかけるならいまだ!

「どりゃあ!」

僕は全身全霊をかけて、奴にドロップキックをかました。

「ぐはっ!」

 思った以上に効いたようで、くらった奴は奇声を上げながら思いっきりずっこけた。いや、なんかださ。

「あいつ!」

やべ、さっきの巨漢がこっちをすごい睨んでる。やっぱ、手も足も震える。でも・・・!

「逃げるしかないよね!」

「待てー!」

 なんとか脱出に成功した。

色々あって更新できませんでしたが、これから今までどおり更新していきたいと思います。

これからもよろしく!

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