表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/21

彼の場所に



 昼休みになると、僕はすぐに行動をおこした。彼女は、学校にきているか分からないが、彼は違う。

 スポーツ推薦でこの学校に通っている事に、責任感があるのか学校にはキチンときていた。

 実際は、朝来ると鞄が既に、机の隣に掛けてあるそんな状態だった。今日だって、そうだ。彼の友達に聞けば、彼はいつも通りに部活にでていたらしいし。

 僕は、取りあえず彼を捜すことにした。手がかりも、なんらかの目撃情報もなかった。けど、彼のいる場所はなんとなく分かっていた。

 そして、それだけを頼りに、階段を登り、その場所にきた。

「やっぱり、ここにいたんだ。」

「・・・。」

 屋上につながる階段。そこに座っていた。そして、何故彼がここにいるか、何となく理解できた。

「なんで、授業でなかったの?」

「お前には、関係ねーだろ。」

彼は、そう言って顔を伏せた。

「関係あるよ。」

「ない。」

未だ拗ねている彼は、子供にしか見えなかった。

「あるよ。」

「ない。」

「ある。」

「ない。」

「ある。」

「ない。」

「「・・・。」」

しばしの沈黙。

「それで、何のようだよ。」

彼が、不機嫌そうに僕をみた。

「一緒に謝りに行こうよ。」

「嫌だ、あんな頑固な奴。」

「そんな事言うと、このままだよ?一緒に謝りに行こうよ。」

「嫌だ!何で何回も行かなきゃらん!」

「謝りに行ったんだ。」

「・・・そんな事してねーよ!」

そう言って、顔を赤くする彼。非常にわかりやすい。

「そんな事しても、事は解決しないよ。」

「わかってる。」

「なら、一緒に行かない?『屋上』にさ。香坂も二人なら許してくれるって。」

そういうと、彼はびっくりしたような顔で僕を見た。

「香坂が屋上にいるって?」

「簡単だよ。君がここにいる、それだけでわかるよ。君は、仲間想いだからね。屋上にいること隠す為のカモフラージュでここにいるんだよね?」

「なっ!そんなことねえよ!」

彼は、心を読まれ、少しあたふたしています。

「ねえ、僕は・・・。」

彼の目を見て

「ただ、数日前の学園生活に戻したいだけなんだ。だから、一緒に来てくれない?」

僕は、そう言った。

 彼は、数秒何か考たよう目をつぶってから、分かった、と呟いた。

「じゃあ、行こうか。」

僕らは、屋上への扉を開けた。

更新少し遅れました。

まあ、一週間の間隔を開けず更新したいと思いますので、適当に見てください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ