ベジタリアン、ヴィーガン、動物愛護、自然環境保護に対する疑問
※疑問を投げかけることが目的であり、批判ではありません。思想・信条の自由を害さない範囲での行動への誹謗中傷はお辞めください。
ご了承願います。
ベジタリアンというものをご存知でしょうか?
日本語では菜食主義といいます。
野菜のみしか口にしない完全菜食主義のベジタリアンをヴィーガン、野菜と乳製品と卵を食べられるラクト・オボ・ベジタリアン、野菜・乳製品・卵と魚を食べられるペスト・ベジタリアンなど、様々な種類に細分化されています。
ベジタリアンになる理由は主に以下の4つになります。
1.宗教上の理由
2.健康のため
3.動物愛護のため
4.自然環境保護のため
私は1.2.に関しては自身のアイデンティティのため、もしくは自己満足のためなので問題ないと思います。
自分がコレを食べるために○○が殺されていると考えると気持ち悪くて仕方ない、あるいは精神を保てないという人などは他人に強要しなければ自由だと思います。
しかし、私は3.動物愛護のためと4.自然環境保護のためについては疑問に感じています。
以後、分かり易くするためにヴィーガンのみに話を絞らせていただきます。
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食用肉を作るのには膨大なコストがかかります。
それは時間、人員、穀物、水、燃料など多岐にわたります。
肉1kgと野菜1kgでは、育てるのに必要な水が100倍ほど違うそうです。
故に、畜産業を廃止、禁止すれば環境保護に繋がるのは自明とのことです。
例えばの話ですが、ある日突然、畜産業が世界中で禁止されたとしたのなら何万、何十万単位、あるいはそれ以上で職を失い路頭に迷う人が出そうです。
それが理由でヴィーガンにいい感情を持ってない人は多くいます。きっと何かしらの対策案をヴィーガンの方なら持っていると思います。
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殺生への忌避感の他に、牛や豚、鶏を育てている環境が動物にとって不自由で健康的でないなどの理由で好ましく思っていないヴィーガンもいます。
3.と4.の考えを持ち合わせていたとしましょう。
その場合、現時点で存在する牛豚鶏は、誰が、どうやって自由で健康的に育てるのでしょうか?
すべて殺処分するのは動物愛護の精神を持っている人が許しませんし、逃してしまうのは生態系への影響があるので許されません。結果として、飼う以外の方法がなくなります。
大量の牛豚鶏を飼うにはお金と土地が必要になります。自由で健康的な生活も保証しなくちゃなりません。
いったい誰が経営費を出すのでしょうか?
そんな広い土地をどうやって確保するのでしょうか?
餌はどうするのでしょうか?環境保護のために餌となる穀物を育てるのを止めたかったのではないのでしょうか?
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3.動物愛護のためと思ってヴィーガンをされている方は自身が医療を受けることに関してはどう思っていらっしゃるのか疑問です。
医療は多くの動物と人間の死によって築き上げてきた知識の結晶です。
その医療を受けることに忌避感はないのでしょうか?
どういった境遇の動物なら死んでも仕方がないと考えているのか、私はその境界線を知りたいです。
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4.自然環境保護のためにヴィーガンをしていらっしゃる方は電気を使用すること、車や電車等を利用すること、スマホやパソコンを使用することに対して忌避感を感じることはないのでしょうか?
電気を利用するために化石燃料が使われており、乗り物を動かすためにも化石燃料は使われています。
化石燃料を燃焼させることで温室効果ガスである二酸化炭素が放出されます。
ヴィーガン向けの食品の材料や製品を運ぶのにも化石燃料が使用されています。
これには目を瞑っているのでしょうか?
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ヴィーガンの中には、家畜用の穀物をすべて食用とみなさて分配すれば世界から飢餓が無くなるという主張があります。
確かにその通りではあります。
しかし、そこに続くであろう、「だから世界中の人々はすべてヴィーガンになるべきだ」という主張には納得がいきません。
確かに飢餓や貧困というのがなくなるのは良いことです。
しかし、実現するかどうかは別問題になります。
輸送して分配する以上、化石燃料は使用されます。
それによる二酸化炭素の放出には目を瞑ったとしましょう。
国境を超えて、世界中の国々が畜産業による利益を捨てて、コストを度外視して手を取り合って食料を分配することがあるのでしょうか?
実現には、大前提に世界平和が必要です。
須らく人類がヴィーガンになれば世界平和が訪れるとでもいうのでしょうか?
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これらは私の無知なのでしょうか?
これらは私の偏見なのでしょうか?
これらは不都合な真実なのでしょうか?
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