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アナザーストーリー

第二章 :無の感情:                          限りなく、深い闇。 

そこには、光は無く、

音が生まれる事も無い。

ただ、静寂と絶望のみが

支配していた。

そして俺もまた、

そこにいた・・・・

不思議と、怖いといった

感情が生まれて来ること

は無く、歩き回ろうと  いう考えさえ浮かばない。ただひたすらに

闇を見つめていた。

============

「あれは一体・・・」   俺は、今日の朝見た夢を 思い出しながら、目的の 場所へと足を進めていた  そして、不意に背後が 気になり一旦足を止め、 後ろを振り返った。   「・・・・・」     しかし、そこに何がある 訳でもなかった。      (そして)    「・・・・・フム。」   目的の、とある会社に  到着した。会社と言って も、大分前に倒産して、 今はただの空きビルに  なっている。そのビルを 本拠地としたある暴力団 のような集団があるのだ が、実を言うと俺もその うちの一人だ。まあ、俺 の場合、他人に迷惑を  かけたいとか、この世界 がキライだからめちゃ  くちゃにしてやろう。  とかではなく、ただの暇 潰し程度だ。秋菜が学校 から帰ってくるまでの、 暇潰し・・・・     不意に、また後ろに気配 を感じた。今度は振り返 らずに一言発した。  「まさか、俺が気付いて 無いとでも思っている、 という訳ではないだろ?」 二度も気配を感じたので 誰かいた時のために気付 いてるフリをしてみた。 すると・・・     「く・・まさか気付かれていたとはな・・・」    ちょうど死角になって  見えなかった場所から人 が出て来た。以外とひっ かかるもんなんだな・・

「で、俺に何か用か?」  相手に背を向けたまま  話しを進める。    「ああ。」       「何だ?」        まあ、おおよその検討は つくが・・・・    「天夛!お前は周りの  グループから恐れられて いるが、ただの部下がそれほど強いとは思えない。 だから今、その実力を  試させてもら・・・・」  言い終わる前に素早く  相手との距離を詰める。

「な・・・!」      そのまま後ろに回り込む

「俺は、誰にも従わない。確かに俺はグループの中にいる。だが、部下になった覚えはない。

俺は・・・・天夛だ」  そう言い終わると、手刀 で首の後ろをやや力を  込めて叩いた。

「っ・・・!」      うまく入ったようで、  そのまま気を失って   倒れていった。     昔、とある事件が起きた 時に、俺が活躍し、今の グループが勝利してから 以来、たまにこういう奴 が現れるのだ。    「もう、俺に近付くな。」 そのまま、廃墟と化した ビルに入っていった。 ============

「おい、天夛か?」    中に入るなり後ろから  幹部に声を掛けられる。 俺は足を前に向けたまま 上半身だけをひねって  後ろへ振り向いた。  「・・・なんですか?」  位が上なので、     一応敬語を使ってみたが そこに感情がこもって無 いのが自分でも分かる。 まるで台本を棒読み   しているだけのような、 そんな話し方だった。 「赤峰さんがお前を   捜している。早く行け。」 赤峰とは、ここのグルー プのリーダーの事だ。  そのリーダーが俺を捜し ている、という事は・・

「・・・また乱闘ですか」 それ以外にこの俺を必要 とする事はないだろう。

「さあな、詳しくは   実際に赤峰さんに聞け。」

「・・・分かりました。」 また無感情な声が響く。 そして俺は、そのまま  建物の奥へと進んだ・・============

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