給料払う価値はあるのか?
鵜キョン(仮)のお話はちょっとお休みして、前回の閑話で触れた役立たずについてお話しておきましょう。
この役立たず、名前を仮に“林町”とします。
林町(仮)に関わる逸話で最狂のものは、
「錦鯉の生け簀でペンキの缶を洗った」
というもの。
次いで、
「石膏ボードの壁にピクチャーレールを取り付ける際に、ハンマーで壁をコンコン叩きながら下地を探していて、壁をぶち抜いてしまった」
というもの。
どちらも仕事をする人間としての常識を疑う行為ですが、仕事人として最低限の行動規範が身に付いていないのでやる事なす事ありったけ斜め下です。
なにしろ、カーテンレール一つでさえ窓枠の寸法に合わせて切る事も出来ないんですから。
林町(仮)一人で現場に行かせると、それこそ何をやらかしてくれるか分かりません。
お客様が離れて行くばかりですし、そもそも代金を払ってもらえなくなります。
補償とか弁償とか、林町(仮)がやらかした事の後始末に掛かる費用もばかになりません。
材料のロスも、会社が想定している範囲の何十倍になったりもします。
こういう林町(仮)みたいな人物は、だれかの徹底した監視の下で単純作業要員としてしか使い様がありません。
ですが、作業中ずっとパチンコやら競馬やらのギャンブルでいくら擦ったとか仕事に何も関係ない事をべらべらとしゃべり捲るので、一緒に仕事をしている方の神経がガリガリと削れます。
前回の閑話で「切れそうだった」と書いたのはそういう理由からですが、こういう使い物にならない人に限って、
「給料安くてやってられないよなあ」
とかが口癖です。
でもね?
会社の方からすれば、
「お前に給料払う価値はあるのか?」
という話な訳ですよ。
慈善事業じゃあないんですから、その人が仕事をして上がった利益からしか給料って払えないんです。
もしくは、将来的に利益を上げてくれるようになってくれるという期待感に対して給料を払うとか。
「利益は上がらなくても、会社全体を廻すのに不可欠だから」というのもありますけれどね。
ちなみにこの林町(仮)、この頃既に50代後半でした。
とてもじゃあないけれど、今後の伸び代に期待できるような年齢ではありません。
164kが建築内装・外装の会社に入った時には既に役立たず呼ばわりされていましたが、3年位で居なくなりました。
その会社の会長になぜか気に入られていましたが、庇い切れなかったのでしょうね。
後に164kが別の会社に勤めている時に林町(仮)ひょっこりと現れました。
向こうは164kがその会社に居るなんて事は知らなかった様で、その会社の社長を訪ねて来たんです。
何をしに来たんだろうと思ったら、ネットワークビジネスみたいな物の勧誘をしてました。
社長が遠回しに断っても断っても、同じ説明を繰り返してしつこく食い下がります。
いい加減うっとおしかったので、
「こういう状況になったら、同じ説明を何回繰り返しても無駄だから」
と言って164kが追い返しました。
あの様子では、大した成績は上がってないと思います。
生きていればもう80才近いはずです。
その後会っていませんが、どこで何をしているやら。
会いたいとも思いませんけどね?
ところで、林町(仮)が窓枠に合わせてカーテンレールを切る事も出来ないと書きましたが、計った寸法を覚えている事も出来ないのか、そもそもメジャーを使う事すら出来ないのかは分かりません。
164kが付きっきりで世話を焼いたらほぼノーミスだったので、メジャーが使えないって事はないと思います。
一人でやらせるとなぜ間違うのかが164kには理解できません。
こんな奴他に居るのか?と思うでしょう?
実は結構ありふれているのかも知れません。
少なくとも164kはあと二人似たような人を知っています。
次回はそんな話の予定です。