第18話 続・観光地に行ってみた
両親は、俺が局の人間だと途中でわかったっぽい。
降りるときに「お仕事中なのにありがとうございます」とか言われた。
うん、まだお仕事中じゃないからオッケーなんだよ。お仕事は古代遺跡物を見てからかなー。
俺は子どもの頭をくしゃくしゃっと撫でて声をかける。
「んじゃ、がんばって古代遺跡物見つけろよー」
「見つけたらにーちゃんにも見せてやるよ!」
その前に、お前の目の前に立っている奴が持ってるの全部、古代遺跡物だぞ。
期待に胸をふくらませている子どもと別れて、俺はここの局員に会いに行く。
ここで見つかった古代遺跡物の調査と運搬をするためだ。
古代遺跡物跡はだいたい観光地だ。古代遺跡物を見つけたら褒章をもらえるんだろうが、古代遺跡物自体は一般公開されていない。
ゆえに、俺の持ち物が古代遺跡物とは言わなきゃ気づかれない……わけでもないんじゃないかな?
だって俺、明らかにローブじゃないし、釘バットに剣をぶら下げてるし。
それとも、「外国人なら、どんな格好をしていてもオールオッケー!」で、済んじゃうのかね?
ぜひとも俺以外の外国人を見てみたい。
ローブ以外のファンタジックな服装を教えてくれ。
そんな事を考えながら詰め所に向かった。
「こんちはー。俺、ビーネさんから派遣された古代遺跡物臨時調査員でーす」
「あっ! 話は聞いています!」
すぐ反応があった。
詰め所には二人いて、俺を見て立ち上がる。
そして、仰天した顔をしたと思ったら俺に駆け寄ってきた。
「うわー! 本物だ!!」
「なにがだよ?」
え、何? 俺ってニセモノ扱いされてたの?
「全部、古代遺跡物ですよね!?」
あ、持ち物のことか。
一発で見抜いたなー、さすが遺失物管理局員。
「そうだよ。持ってみるか?」
俺がバッグを差し出すと二人がかりで持とうとする。が、
「「無理無理無理!」」
って、すぐギブアップした。
「軟弱だなー」
「いやいや、こんなん普通持てませんからね!」
俺がつぶやいたら憤っていた。
うん、俺がここの普通に当てはまらないのは知っている。
「じゃあ、さっそく行ってみるか。……あ、その前に。俺の付添人のゼロエロ。自称魔剣」
ゼロエロを紹介した。
『なんじゃ自称とは!? 我は本物の魔剣じゃ! 付添人ではない! そもそも人ではないぞ!』
「おぉ、確かに」
ゼロエロが鋭いツッコミをしてきたぞ。
「たまに賢いこと言うよな」
『お主、とことん失礼じゃな!? 我をなんだと思っておるのじゃ!?』
何って……ポンコツのじゃロリ剣だと思っているよ。




