表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Month&Day1  作者: 葉月弥生
1/1

福音書か、はたまたパンドラの箱か…

序章…


さてさて、皆様ご機嫌よう。本日は本会場へ、ようこそおいで下さいました。


 本日の物語は今までのように、有名な作家によるドラマではございません。

いえ、そう断言は出来ませんな。何故なら誰がいつ何時に執筆したのか、解らないのですから…


え?そのような得体の知れないモノをなぜ選んだか…

ふふふ…いや失礼。そう思うのも無理はないでしょう。ただ、何が入っているか解らない箱の中身を、確かめずに放っておけますか?

 …いや、貴方は好奇心が先行してしまうタイプのお方だ…なに、目を見れば解りますよ。職業柄ね。



さて、前置きはこれ位にして…では始めますか。この時間が、皆様にとって素晴らしいモノになりますように…




第一章「始」


今日も日差しが眩しい7月16日。私はやっと午前の業務を終えて、ランチに洒落こもうと思っていたのだが…

「如月局長、お電話です」


…はぁ、私って本当に運が悪い。幸せが余計に逃げるようなため息をつきながら、受話器を取る。

「よう弥生、元気してる?これからランチでも如何かな?」

「…現在、如月弥生は外出中です。では…」

「ちょちょちょ!つれないなぁ…仕事の話だよ」

電話先の人間が、春野久遠であることは、取り次いだ局員の冷たい視線で分かっていた。彼女にも、そろそろこいつに慣れてもらわないといけないなぁ…

「で、今回は何?」

「そっちに指令書がもうじき届くはず」

…ならば電話する意味が無いじゃないか。しかも、届くのは「力」を使ってからだし…


まぁ愚痴っても仕方ない。机の上のサボテンに、意識を集中させ、静かに目を閉じた。

「相変わらずサボテン相手に瞑想中なのか?」

「うるさい、気が散る」


意識の中に、白い鳥がはばたいている。そっと近付いていく私。そしてそっと抱き締め、目を開けた。

…いつも通り、手には白い封筒が。


これが私の持つ「暦の力」。2月3日生まれの「フミ」、つまり「文」。所謂手紙ってやつ。


誰か(人以外でも若しくは…)に届けられるものなら、大体は自由に操れる。

この力のお陰で郵便局長なんて仕事が出来てるんだけどね。あくまで表の顔だから、そこ迄真面目にやってないけど…


届いた封筒の中身を読んでみる。

「…また国家の重要機密が盗まれたの?」

「ああ、しかも誰もその足取りが掴めないそうだ。しかも機密保持者が惨殺されたのを、さっき見てきた」よくその後にランチに誘えるな…と考えたのは置いといて。

今回の事件と遭遇したのは、ざっと一月前。雷雨の激しい夜だった…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ