表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

光の縁

少女・イロハは、幼い頃から時折、人のまわりに色が見えることがあった。

それはまるで風に揺れるカーテンのように淡く、でも確かにそこにある光。


ある日、イロハは祖母の形見である旅ノートを見つける。そこにはこう書かれていた。


「本当の声は、目に見えない。でも、心の色がそれを教えてくれる。」


イロハはふと、自分の見るオーラが「色」ではなく「想い」なのかもしれないと気づく。


祖母が歩いた旅路をたどるように、イロハは町から町へ、人と出会い、色と対話しながら旅を始める。


最初に訪れたのは海辺の町。

そこで出会ったのは、赤い光に包まれた青年・ユウト。

言葉少なく、どこか怒りを抱えているように見えた。


話すうちに、イロハはユウトの怒りの色の奥に、「置いていかれた悲しみ」が重なっていることに気づく。

弟を亡くし、自分だけが生き残った罪悪感を抱えていたのだった。


イロハは静かに語る。「その想いも、あなたの中に生きてる。赤は愛の色だよ。」


ユウトははじめて涙をこぼした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ