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君がいたから  作者: HRK
38/152

side 夏木 あかり



 「夏木ちゃん、、」

 

 いつもうるさい村尾が珍しく静かに話しかけてきて何事かと思う。


 「んー?どうしたの?」

 「…浮気、してたんだね」

 「浮気!?なんのこと!?」


 えっ?私、空と付き合い始めてまだ1週間。浮気なんてしてないよ!!


 「俺の夏木ちゃんが!!俺の空と浮気だなんて!!悲劇だよ!あんまりだよ!!」

 「え、え、何?」

 「二人の写真、見せてくれたら許すけど…?」

 「はぁ!?写真が見たいだけでしょ!?嫌よ!私の空だもん!」


 元気がないのかと思ったら全然そんなことなかった。むしろいつもよりスーパーうるさい。


 「なぁーんでよ!いいじゃんちょっとくらい!!俺の隣か空の隣、夏木ちゃんのいるべき場所を俺が見極めてあげるってーーー!」

 「なんでそうなるの!?私は空の隣がいいの!」


 あーーうるさい。なんでこんなにうるさいの。どうして私にばっかりちょっかい出してくるの!!私よりかわいい女の子なんて他にもいっぱいいるでしょ!大体、空の何を知って………。


 ん…?


 「ねぇ村尾」

 「な"に"ぃ。俺今、心荒んでるよ…」

 「空と話したことあるの?」

 「話すも何も、S組の鏡堂と藤ノ木と一緒にサイゼで勉強会してるんだよ。夏木ちゃんと付き合ってるって聞いた時は発狂するかと思った」

 「え、じゃあ、空がどんな人か知ってるってこと?」


 …村尾は元S組だから鏡堂たちと知り合いなんだ。ってことは、鏡堂たちから見た空もどんななのか知れるかも知れないってことだよね!?


 「どんな人?うーん。無口だとは思う。でも他はまだ調査中かなぁ」

 「なーんだ。何も知らないんじゃん。つまんないのー」


 ぽーいと机に携帯を投げ出し、村尾に背を向ける。"俺の空"っていうもんだから何か知ってるのかと思ったのにー。



 「げっ!これ空!?」

 「えー?」


 待ち受け画面に設定した空とのツーショットを勝手に見た村尾が声を上げた。


 「勝手に見ないでよ!」


 勢いよくぶんどったけれどそんなことはお構いなしでなんか興奮気味。


 「あいつ笑うと別人じゃん!!超かっこいい!」

 「え…?あぁうん。かっこいいよ?」

 「もっと笑えって言わなきゃ!!スッゲーお似合い!!」

 「え?」

 「他の写真ないの!?もっと見たい!」


 あんまりにも"私の"空を褒めちぎるから、もっと言ってほしくて写真を見せた。終始かっこいい、かっこいいって言ってくれるから私まで嬉しくなっちゃって。


 「美男美女だ!これ以上に合うカップルはこの世に存在しないよ!めちゃくちゃ幸せそう!!これ見てたら俺も幸せな気分になってきた!!ありがとう!」

 

 なんだ。村尾っていいヤツじゃん。うるさいからって鬱陶しく思っていたけど、鬱陶しいだけで何にも悪くない!


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