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君がいたから  作者: HRK
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side 鏡堂 広太


 優と空がマンツーマンでやり始めたから必然的に俺と村尾が組むことになり、早くも挫折しそう。空は大人しく話を聞いてくれるから教えやすい。それに比べて村尾はなんだ。「分からなーい」と嘆くことしかしない。


 「なんで!?これどっから出てくんのさ」

 「この形が出てきたらこれを使うって覚えるの」

 「無理じゃん!似たようなやつたくさんあるのにさ!!」


 うるさ。俺も人のこと言えるアレじゃないけどうるさい。


 「相性悪そうだね」

 

 さすがに集中できないと感じたのか、優が席を変えてくれた。

 でも待って。空とマンツーマンなのは心配しないの?俺たち会うたび喧嘩してたけど。絶賛怖いけど。


 「ここの文法教えて」

 「え、あ、うん。これは」


 空はやっぱり大人しかった。斜め前に座る村尾は優に教えてもらっていてもうるさかったけれどどうしてか途中から全然気にならなくなっていた。


 「もうすぐ17時だね。次はいつやる」

 「明日がいい」

 「うん」


 気付けば約束の時間。人に教えるって自分の復習にもなってプラスしかない。それも空を相手に教えると、空自身の伸び代が目に見えるくらい感じられて自分のモチベーションに繋がった。


 「廊下ですれ違ってもさ、人を寄せ付けない雰囲気なのにさ、なんでこう、藤ノ木と鏡堂には馴染んでるんだろうな。やっぱり幼馴染だから?」


 村尾の何気ない言葉に驚いた。馴染んでる?怖いと思いながら教えてるのに。


 「まー。なんでもいいけどさ?俺は明日夏木ちゃんに聞くから。空きゅんとラブラブなんでしょ?写真見せてーって。お前らより空きゅんのこと知ってやる!へっ!」


 何を競ってるんだか。楽しそうでいいな。


 「さぁ、帰って復習しないと空に抜かされちゃう」

 「そう思う?」

 「思うよ!あいつどんどん吸収するじゃん!なんでF組なの!?怖いわ!」


 隣で教えてもらいながら感じてたんだ。俺も思うよ。あいつは今までの環境が酷かっただけで、俺たちと同じ条件で勉強していれば俺と同じか、もしくはそれ以上の実力を発揮できる奴だって。


 「な!明日も参加していい?藤ノ木の教え方プロすぎる」

 「あぁ。どうぞご自由に」


 うるさいけど空気を和ませてくれるからいてもいいだろう。


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