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君がいたから  作者: HRK
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side 鏡堂 広太



 「てなわけで俺は今日からお前より立派な高校生」

 「は」



 ホームルーム前に自習している優に昨日のマック経験を自慢した。


 「高校生男児の嗜みってやつを知っちゃったからには後戻りできねぇ。俺は先を行くぜ…」

 「死ぬほど興味ない」


 けれど優には何も響かなかった。つらい。




 「ホームルーム始めるぞ~」


 担任の杉田先生は今日も気だるげ。



 「再来週から中間テストが始まる。こういう定期テストで赤点を取った生徒は成績に赤丸シールが付けられることになっている。点数によって課せられる課題を年度内にクリアすればシールは取れるが、もしクリアできなかった場合には来年のクラス分けや進路に影響する。尚、赤点のラインはクラスごとに違う。テストの内容もクラスごとの難易度で作られる。ウチは、60点以下はすべて赤点対象だ。心して準備するように。ちなみに95点以上の者には花丸シールが付く。これは問題を起こしたり赤点を取らない限り無くならない。進路にも大きく関わってくるからな。以上」



 小学生みたいな制度に今更何も感じないが、要は100点を取ればいいんだろ。優を抜かすために勉強時間増やすか。


 「赤丸シールって何!?60点とか無理でしょ!Sだからってさ!一番上だからってさ!意地悪だよねぇ!?」


 村尾の大きな声に周囲が笑っている。村尾は現段階でS組内ワースト3に入る、かなりピンチな生徒だ。焦るのも分かる。


 「分かんないとこ言ってみ?教えられる範囲でいいなら教えるよ」

 「伊藤~。神様かよ~」

 「私も伊藤君に教えてもらいたい!ね、今日マックで勉強会とかどう?」

 「あり~」

 「決まり~!うぇ~い」


 勉強会なんてただのおしゃべり会じゃねえの?興味ないけど。


 「優!分かんないとこ聞くなら今のうちだぜ」

 「聞きたいのは広太じゃないの」

 「自力でやるし!」

 「ふーん」


 こんな感じで俺にはとても冷たい優だけど、なんだかんだで勉強教えてくれるんだよね。だからいつか、俺も優に教えられるくらいの知識を蓄えておくんだ!






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