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君がいたから  作者: HRK
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side 鏡堂 広太

 空は勉強だけじゃなく実技も不得意らしい。体育、家庭科、美術。不器用なんてかわいいものじゃない。不得手すぎる。唯一の合同授業である体育で空の鈍臭さを目の当たりにして大笑いしてしまった。

 ハードル走はもはや走ってない。歩いて跨いでる。走り幅跳びだって、遠くから走ってくる癖に直前で止まってるから意味がない。

 最初こそ大笑いする俺を冷ややかな目で見ていた奴らも次第に呆れ笑うようになっていた。本人は笑われて嫌かもしれないけど空気的には別に陰湿じゃない。どちらかと言うと呆れながらも密かに応援する感じ。


 空のクラスメイトが数人、シャトルラン中に手を引いて一緒に走っていたり。全然悪い空気にならないのは高校ここのいいところかも。

 50メートル走で漫画みたいに地面の窪みに躓いてずっこけた時はそこら中、笑いの嵐だったけど。普段笑わない優ですら少し口角上がってた。



「部活誘うの諦めたの」

「諦めるわけねーじゃん」



 放課後、一定の抑揚で質問してくる優に即答。サッカー部は諦めるとして、なんの部活に誘うか考えてんだよ。汗水垂らしたいのは変わらないから野球部?いや…サッカーと同じく出遅れ感が否めない。それ言ったら全部なんだけど。



「優は?」

「は」

「優は何がいい?」

「………は?」



 珍しい口調に少し驚く。今、語尾上がった?



「俺はやらないよ。人が多いところには行きたくない」

「は!?お前にやらないっていう選択肢ねぇけど!!?」



 空を誘うからってお前がいなくていいってことにはならないだろ。頭いってんな、こいつ。



「お前頭いってんな」

「思ってねーよそんなこと!!」

「は?」



 心を読まれたのかと思って反論したけどこいつの本心だったらしい。ぶっ飛ばすぞ。

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