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ナイトのピッピ 45


「もう一度言わせて貰うわ。ちょっとどう言う事――!!」


「まあまあ沙織さん。お嫁さんにするなら料理も節約も頑張ってる沙織さんみたいな人が良いなあって、みんなその写真を見て絶賛してるんスから」


「えっそうなの!?まあ、それなら良いんだけど・・・」


沙織の怒りが落ち着いた事にホッしたサヤカは、ふと思ったことを口にする。


「密林の王者、ラプター、魔王・・・・・スパイ・・・なんかパンチが弱いッスね」


「なんだとーッ!」


「クックックッ、アダムの二つ名は我ら四天王の中で最弱ッス」


「アダムは我ら四天王の面汚しでしゅ」


サヤカとアポロは腕組みしながら、アダムをニヤニヤと笑いながら言う。


「グヌヌヌッお前等、言わせておけば」


「コラ二人共、アダムをいじめないの!ちゃんとアダムだってあるじゃない。忘れたの?ボ~ス」


「ボス!そうだ俺はお前達の上司だぞ!」


「冗談じゃないッスかアダム~。こんな私達をまとめられるのってアダムしかいないじゃないッスか」


「そうでしゅ。アダムの運転凄かったでしゅ」、


「ピッピもアダムを尊敬してるッピ」


「おう!ありがとよピッピ。お前はもう俺達と友達だからよ。何かまた困った事があったら俺達に相談しに来いよ。遊びに来るのも大歓迎だ!」


「ピーーッピーーッ♪」


ピッピは嬉しそうに、アーサー探偵団の周りを飛び回る。


「じゃあ、ピッピにもこのアダムがカッコイイ二つ名をつけてやるぜ!インビジブルバードってのはどうだ?」


「いやっネタバレしてどうするんすか!私がつけるッス。魔王には名前を授ける仕事があるッスからね。ピッピ、今日からお前は鳥将軍と名乗ることを許すッス」


「飲み屋みてえな名前をつけんじゃねえよ!」


「二人共駄目でしゅね~やっぱりアポロが付けなくちゃいけないでしゅ。【見えない友達】はどうでしゅか?」


「あっいや・・・それもネタバレだし、それに・・・」


「アポロ、お前に悪気がないのは知ってるが却下だ」


三人はギャーギャー揉める。

そこに、東九条家と警察の軽い取調べを終えた香山が帰ってくる。


「ピッピありがとう。私のナイト様。こんな危険な敵に私のために立ち向かってくれてありがとう。あと取調中に聞こえて来たんだけど、二つ名を決めているの?だったらこんなのはどう?大空の勇者ピッピ!」


ピッピはピーーーッと大きく鳴き、香山の頭上を、自分の勇姿を見せつけるように飛ぶ。


「こりゃ決まったな。大空の勇者ピッピ、良いじゃねえか」


アポロとサヤカも文句がないようで、沙織はホッと胸をなで下ろす。


「良かった良かった。またケンカ始めた時はどうしようかと思ったけど、これでみんなの二つ名決まったね。まあ私は非公認だけど、アダムはボス、アポロは密林の王者、サヤカちゃんは魔王、ピッピは大空の勇者」


しかし、また悪ふざけが始まる。


「クックック、やはりアダム殿の二つ名は弱いッス。アーサー探偵団の“ボス”と知ってる者には、我らの上に立つ者として恐れられるかもしれないが、それ以外にだと・・・弱い。そうは思わないッスか?密林の王者殿」


「しかりでしゅ!インパクトで言うなら依然我らの面汚しでしゅ」


「いじめてやるなッピ。しょせん我らとは格が違うッピ!ピピピピピピーーーーッ」


サヤカ、アポロ、ピッピはアダムをいじって笑う。アダムの我慢が限界を超える。


「もう許さねえ!お前等ぶっ飛ばしてやる」


沙織は呆れて物が言えない。でもみんなで楽しそうに追いかけっこして遊んでいるようにしか見えないから放っておく。そんな事より沙織は呪いに命を狙われ、警察にも取調べされ、疲れているだろう香山に話しかける


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