少女少年と一風が…!震災モニュメントの慈しみの詩に辿り着く!
■少年少女 Episodic.13■
Return to current…
少女少年と一風は、ネオ大阪城ホールを後にして新ルート43号線を西に向かって走り新西宮市市街にある兵庫医大ホルモン培養センター集中管理棟に到着した…。
少女少年
「ここに私の出生の秘密が隠されている…」
一風
「ねぇ…?すでに誰がか来てるみたい!」
少女少年
「ずっと感じていたわ…!誰かのバイブレーションを…」
一風
「ねぇ…ここに石碑があるわ!」
その石碑の震災モニュメントには…。
慈しみの詩
大地が揺れ
命を奪う
抵抗すらできず
陽が昇り
街は砕け
日常が壊れた
人はなんて無力なのか
ここに眠る多くの心
苦しみや痛み
嘆きや焦燥感
失ってしまった将来
その哀しみの心に祈りを
希望と共に
数時間前に少年少女と少年全部が見たモニュメントだった…!
少女少年
「これって…?私達革命少女が詩ったわ!」
一風
「信じられない…」
少女少年
「どうして…?慈しみの詩が…?ここに…?」
一風
「この詩って…?誰の作詞なの…?」
少女少年
「もちろん私だと想ってる…?」
一風
「じぁ…?なぜこんな震災モニュメントに書かれているの?」
少女少年
「えぇ〜と…ちょっと待って…!想い出して見るから…」
少女少年は震災モニュメントの前に立つと、石碑に書かれていた慈しみの詩を指でなぞり始めた。
そして一筋の涙が頬を伝わる…。
少女少年
「この詩は私の出生した時に関連していると想うの…。満月の夜になると、いつも同じ夢を見て異性転換してしまう…。その夢の中で、多くの人の悲しみや苦しみを感じてしまう…!なぜだか分からないけど…」
一風
「そんな過去があったのね…?君には…」
少女少年
「初めて、その夢を見て眼が覚めたときに書きとめた詩だった…」
一風
「どうやら慈しみの詩には、深い想いと私達が知らない何かが隠されているよ…」
少女少年
「私もそう想う…」
二人は見つめ合って頷いた。
一風
「ねぇ…見て!モニュメントの後ろに、地下に通じる扉があるよ!誰かが先に入ってる形跡もある…」
少女少年
「きっと…あの二人だわ!私と同じようにして異性転換する同士…。そして私達にコンタクトしてきた同士だと想うの…!」
一風
「どうするの…?」
少女少年
「行くわ!例え何かが壊れても、それ以上に素晴らしい何かが生まれてくると、感じるから…!ねぇ…一緒に来る?」
一風
「聞くまでもないわ…!共に!」
こうして少女少年と一風は、兵庫医大ホルモン培養センター地下施設Full moonに通じる階段を降りていった…!
To be continue.