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学園への道
...PiPiPiPi!
...PiPiPiPi!
目覚ましが鳴る。
──身体が重い。
俺は時間を確認する。
AM6:35と表示されている。
「入学式か、面倒だな」
俺はそう呟く。
重い身体を起こし、支度を始める。
顔を洗い、歯を磨き、髪を整える。
「シャワーを浴びたほうが髪は整えやすいが・・・今日はいいか。」
これで準備は完了。
俺は朝ごはんを抜くタイプ。
ギリギリまで寝ていたいからだ。
誰も居ない家に挨拶をし、家を出る。
家から学校まではバスを使う。
およそ30分。 意外に長い。
快晴な空に照らされながら、心は沈む。
「バスなのはいいんだけどな、待つのがしんどいな。」
そんな文句を言いつつ、気長にバスを待つことにする。