1/3
1章 NoName
いつの時代でも学校というのは多くの人が嫌がるもの。
くだらない教師、くだらない授業、くだらない人間関係。
時間の無駄だ、と思うこともある。
俺は卑屈なんだろう。
だけどそんな俺を知る人なぞ居ない。
多くの人は言うだろう。
俺は凄いと。
人間関係は良く、性格も明るく、思いやりがあり、情熱がある、と。
だけど、そんなものは嘘だ。
創られた人格に過ぎない。
利用出来るから、そうしているだけだ。
ある偉人がこういう格言を残した。
“生きるとは
呼吸することではない。
行動することだ。”
俺はこの言葉を深く気に入っている。
行動しない者には、何も得られないということ。
この腐りきった世の中で、自ら進んで行動するヤツが最後には勝つ。
俺は腐っている。だが勝てば何かが変わる。
そう考えているんだ。
考えて・・・いたんだ───。