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05. オンリーユー
その日の夜。
家で夕飯を食べている途中、
超能力についてもう少し父に聞くことにした。
「父さん、超能力の制御って難しいね。何かコツとかあるの?」
途端、一緒に食卓を囲っていた母はポッと顔を赤らめ、
父は「マジか・・・」みたいない顔をした。
「え、お前、超能力使えたの?」
父が変な質問をしてくる。
「え・・・、使えたけど。・・父さんが使えるって言ったんだろ」
夕飯のハンバーグを口に運びながら言う。
「そ、そっかそっかー」
「これはお祝いしなきゃね、アナタ♡」
親たちは、昨日の誕生日みたいな、喜びモードだ。
ちょ、ちょっと待ってくれ。
どういうことだ?
超能力が使えたのがそんなに嬉しいのか?
そんなことは、昨日分かってたんじゃないのか?
「?は?使えるって、父さんが言ったんだろ」
父がかぶりを振って、話す。
「その超能力が使えるのは・・・」
その常、母がふわりと宙に浮いた。
「運命の人へだけなんだ!」
「・・・な、なんだとぉおおお~!!!」
愕然としている俺をよそに、父は母をくるくると回していた。




