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02. とりあえず、ケーキを食う
「ちっがうよ!! なんだよ、超能力って」
チョコレートプレートに書かれた文字をぐりぐりと指さす。
「あー、言ってなかったけど、
うちの家系の男子は十五歳になると、
突然、超能力が使えるようになるんだよぉ」
父がえへへって顔で説明してくる。
「まぁまぁ、そのうちわかるよ」
ニコニコとした笑みを浮かべのほほんとした雰囲気。
こちらをどした?ケーキ食べよ?って風に見てくる。
怖い。それが怖い。
何言ってんだコイツ。実父ながら、・・・やべぇな。
頭おかしいだろ。
頭ン中、お花畑かよ。
差し出されたケーキを受けとる。
きらきらと光沢のある美味しそうな苺が乗っている。
まぁ、・・・いっか。
考えんのめんどくせぇし、ケーキ食おう。
俺はケーキに乗ったチョコプレートを真ん中でパキリと割ると
苺にフォークを刺し、微妙な面持ちのままケーキを食べ始めた。




