01. 誕生日サプライズ
「みつぐ!」
「「誕生日おめでとう~」」
今日は俺、靴下みつぐの15歳の誕生日だ。
母と父が声を合わせて、クラッカーを鳴らす。
ただ、俺は、目の前に置かれたホールケーキに違和感を覚えた。
規則的な生クリームの配列。
小ぶりで赤い苺もマイムマイムを踊るかのように綺麗に
ケーキの上に円を描く。
そして、
可愛い苺のショートケーキの上に置かれたチョコプレート。
"誕生日おめでとう"が書かれているはずのチョコのプレート。
なのに。
そのはずなのに。
ぶっとんだ文章。
"超能力解禁おめでとう"
こんな文言をかかされたケーキ屋の気持ちを察する。
可愛い店員だったらさらに同情も加えよう。
だから、尋ねた。
尋ねる以外、ほかにやりようないだろ。
「・・・、何コレ・・・」
存在感を主張するチョコプレートを指さし、尋ねる。
喜びムードの中、悪いと思うけど。
母に、聞かずにはいられなかった。
大きくクリクリとした瞳が俺を見る。
長いまつげをぱちぱちさせて、
母が答える。
「え?ショートケーキだけど・・・?
・・・ みつぐ、チョコの方が良かった?」
にゃんこの口の様な可愛らしい唇に
むにっと指を当て
はてなマークを出しながら首をかしげる。
顔周りの切りそろえられた髪が揺れる。
漫画で描いたものを小説化してみました。
私はクズな男を書くのが好きです。
自分では出来ないこと、したくもないことをする人は見てる分には面白いから。




