絶対ゲットの真っ赤なルージュ。
「よし、これを授けよう。」
「わあ、綺麗なティアラ。」
「ありがとう、王様。」
「わあい。」
って、起きてみると夢だし。
素敵な夢とともに、ありすの朝は、始まりました。
しかし気分は憂鬱。昨日のきららの一言ことが離れません。
「しかし、何だろな。あんな言い方しなくてもいいのに。」
「どうかしたのありす。何か変よ朝から。」
「なんでもない。いってきます。」
ごめんね。ママ。って思ったけど、きららとの約束があるので、謝らないで結局家を出発。
「五分遅刻だよ。ありすちゃん。」
「ごめんごめん。これから気をつけるよ。それより、今日は学校行きたくないから、どこか、二人で出かけようよ。冒険に。」
「え。それはマズイよ。絶対、ゲラゲラ先生に叱られる。」
「グッドモーニング。お二人さん。」
「げ、レン、くんなし。」
ありすは、くんなしを唱えた。
「くんなしって、私がお邪魔してるの。」
「まあ、いいじゃない、ありすちゃん。」
きららは、得意のありすちゃんを唱えた。
「くんなし、くんなし、くんなし。」
ありすは三回くんなしを唱えた。
「効かないわよ。そんな低級呪文。この私、ソルジャーにはね。」
「じゃあ、学校いきましょう。」
学校に行くを、きららは唱えた。
しかし、ありすには効かなかった。
「絶対、学校には行かない。あんなところ、気持ち悪い。」
「じゃあ、いいよ、どこにいく。ありすちゃん。」
「洞窟。」
「はい、決定。赤い洞窟にしますか、青い洞窟にしますか、どっちがいいの、ありすさん。」
「赤い洞窟。」
ありすは、行き先を決めた。
私は本当は、嫌だった。そこにいったことが無かったし、怖いところだと思うから、その、洞窟は。でも、そこの奥にある、宝物、真っ赤なルージュが欲しかった。ただ、それだけの理由で、私たちは、その場所に行くことに決めたんだ。
洞窟前。
「さあ行くわよ。」
「本当に大丈夫かな、ありすちゃん。レンちゃん。」
「大丈夫だと思う。真っ赤なルージュ、ゲットしよう。」
「くんなし、くんなし、こうもり、くんなし。」
洞窟は暗くて怖かった。ありすちゃんは、くんなしを、唱えまくってて、レンチャンは、バトンをもってたから、強そうに見えたけど、三人とも、本当は怖かったんだと思う。でも、その先へ、私たちは、どんどん、進んでいった。
「泉があるよ。」
「本当だ、ありすちゃん、綺麗ね。」
そこは、すごく輝いて見えた、きららちゃんも、レンちゃんも、私は、それまで、本当に怖くて何をしてたか分からなかったけど、そこは、とても、透き通って見えた、本当に日の光が差して、綺麗だった。
「ここに宝箱があるよ。」
ありすは、宝箱を見つけた。
ありすは宝箱を開けた。
ありすたちは、三本の、真っ赤なルージュを手に入れた。
ごおっというう音とともに、一つ目のサイクロプスが現れた。
「きゃああ。」
「くんなし、くんなし、くんな。」
「むっ。」
三人は逃げだした。
しかし逃げ切れなかった。
ヒュッ。
弓が一つ目を撃ちぬいた。
ぎゃあ。
叫ぶ、サイクロプス。
「イレース様。」
「お前達、こんな所でなにやってんの。」
「助けに来てくれたんですね。」
「そういうこと。」
とりあえず、四人は逃げ出した。
そして、私達、三人は、学校で、すごく叱られた、親も呼び出され、真っ赤なルージュも返すように言われ、学校を、三日、休むように言われた。
僕は、少しだけ、疲れたけど、そんなに、気にはしてなかった。ただ、あの人、アフロディーテのことだけが、気になっていた。
続く。