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塾恋。  作者: ぽらりす
2/6

悪夢のテスト週間

はぁ…


今日から始まる最悪な…


一年生最後の…



テスト週間です(汗)




ということは…つまり…。



塾の授業数が増えるわけでして。

毎日のように塾がありまして。そして……




「源川先生にあたったらどうしよう…」



心配してくれるのはありがたいことだけど毎回「分からないとこは?」

って聞かれるのも少しウザくなってくる。




重い足取りで塾に向かう私です。



塾に着いたら急いで座席表を確認。



「えっと?」



科目は理科で席は28番。


肝心の先生は…



「あ。井藤先生だ」




少し安堵してしまう私がいた。

「源川先生じゃなくてよかった」と思う私が…



井藤先生は面白いし授業も分かりやすい。


男の先生なんだけどめがねが薄ピンクぶちってところも面白いんだよね。


歳は23,4くらい。


ほかの塾と同じく個人情報は一切生徒に教えちゃいけないことになってるから詳しいことはよく分からないんだけどね。




「お?久しぶりじゃない?」



後ろからいきなり声をかけてきた井藤先生に驚く。


「う、うわ?!」


「うわって何だよ…そんなにびっくりしなくても(笑)」


「びっくりしますよ!普通」


「それはごめんごめんw」



そこで予鈴が鳴りほかの先生の号令とともに授業が始まる。


テスト週間の塾はいつもの倍以上の生徒数になる。

普段は先生一人、生徒2人くらいだけど、テストのときは先生一人に対して生徒4人と大変窮屈。



「んじゃ、ワークの56P開いて問いの2からやってって」


言われたとおりにワークを開いてノートに書き込み始めたんだけどちんぷんかんぷんで。



「せ、先生。ここまったく分からないです(汗)」


「んー?圧力んとこ?」


「はい」


「ここねー。難しいよなぁ…俺もここで苦労したもんw」


「さっぱりなんですよ…」


「分かるようになるって。俺が教えるからさ」


「…はい^^」


「よし!じゃあまずは…」




そんな感じで授業が終了。



って…。


まだ1コマ自習が入ってたんでした…。


すると井藤先生が、



「まだ自習あるの?大変だなぁー」


いや、同情なんていらないです(泣)


「大変ですよー(棒)」


「頑張れよ!^^」



そう言って教材を抱えて次の授業のため別の机へと移動していきました。



10分間の休憩の後再び授業がスタート。

うう…ハード…。


私は誰も使わない席で自習スタート。


提出物が終わってないからとりあえずそれを片付けることに。



(英語苦手なんだよなぁ…。)


第一、日本人が英語勉強する意味あるの?

はぁー…分かんないなぁ。


すると…。


「おーい?サボるなよー?(笑)」



源川先生がしきりのところに寄りかかって私を見下ろしている。



「…サボってないですよ。先生こそ授業はどうしたんですか?」


「俺はねー。もう今日はないよ」


「帰らないんですか?」


「そりゃねぇ。困ってるって顔した生徒がここにいるからさw」


「うぅ…///]


「ほら。どこ?」


「ここです…」



源川先生の教え方は大袈裟かもしれないけど神だと思うwww


すごくうまいんだよねぇ…。


「ど?理解オッケー?」


「はい。分かったんで…うれしいです!」


「そういわれるとこっちも嬉しいなぁ!」


そう言って嬉しそうに笑う先生。


源川先生…

いい先生かもしれないなぁ…。






笑う先生を見て私はそう思いました。





























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