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第八話
そんな折、私は所属事務所の社長に呼び出された。
「まあぁ、今回のことは⋯⋯仕方⋯⋯ないことなんだけど⋯⋯」
社長の歯切れの悪い言葉から話し合いは始まった。ちなみに私と社長の二人以外はこの部屋にはいない。
余計なことは言わないようにしよう⋯⋯。
私がだまんまりを決め込んでいると社長が言葉を続ける。
「例の出版社から損害賠償の話がきているんだよ。君の本の損害賠償だけではなく、映画関係に支払った損失補填も含めてね⋯⋯。とんでもない金額になっているんだよ⋯⋯。それでね⋯⋯向こうから⋯⋯ある提案がきているんだ⋯⋯」
社長の口から出た次の言葉に私は凍りついた。




