13/34
第十三話
ここは森。
泉の端に私は立っている。
どうやら子供ではないらしい。
でも、大人でもないらしい。
森を出るために光が指す方向へと歩いていく。森を抜けると一台の荷馬車があった。荷馬車といっても農産物を載せるような簡単な荷台が付いている馬車だ。
荷馬車にはお爺さんが乗っている。
このお爺さんの顔⋯⋯認識できない⋯⋯なんか霧のような⋯⋯霞のようなものがお爺さん顔に掛かっているような気がする。
「乗りな」
お爺さんにそう言われ、私が荷台に乗るとお爺さんは荷馬車を動かす。荷台も簡単なものだし、砂利道なので座っていられないぐらいの乗り心地を我慢していると大きな屋敷が見えてきた。荷馬車は大きな屋敷の玄関で停まる。お爺さんに降りなと言われオレは荷台を降りた。程なくお爺さんは荷馬車で何処かに行ってしまった。




