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第十話
私は事務所を出て街を彷徨い歩いていく。
ドン!
誰かにぶつかって私はその場に倒れ込んでしまった。
「五木世那さん、あんまりフラフラ出歩かないでくださいよ。捜すの大変なんですよ」
声の方を見ると見知らぬ男が立っていた。
「ごめんなさい。ボーッしてたの。私に何か用?」
「ああぁ、ボクはエム探偵事務所の辰巳真一なんでけど⋯⋯。依頼主から五木世那さんを連れてくるように言われてね」
彼はそう言って一枚の名刺を私に手渡した。
エム探偵事務所⋯⋯。
その名刺を見た後、顔を上げた瞬間私は目の前の光景に驚愕した。




