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神様、キセキを起こすなら

作者: 田中浩一

「神様、キセキを起こすなら」


夜空の星に手を伸ばす

届かない

ほら、また星が遠ざかる


空と私の間に流れる

冷たい風が泳ぐ


昨日まで見てた

ありふれた日々を

今、懐かしく思い出す


ネオンが消える

耳元を撫でるホタルノヒカリ

足早に駅に向かう足音たち


儚い空気をまとって

シャッターを下ろす店主

襟を立てて「お疲れ様」と

頭を下げる従業員

店主の笑顔は疲れてる?

明日は来るだろう

でも明日私はいるだろうか?

私のために用意してくれた言葉たち

どれも有難く

どれも身体をすり抜けていく

逃げる心に蓋をして

忘れたフリをして

頑張ってきたけれど


明日私の夜は明けるだろうか?

誰かを信じたい

差し伸べた手を掴みたい

でも1度つないだ手を

離した温もりは切なくて

指の間をサヨナラの風が泳いでく


明日が来れば終わる今日という日に

弱った心が涙を流す


あの日うたった歌が

まるでホタルノヒカリのように


今日で私の世界は終わる


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