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タイタンレイダーズ  作者: 南ノ森
REVENGER
25/50

DORITO

レイダーズ本部、渚の研究室。

「……つまりなんだ?その四国に現れたって言うのはレイダーとは違うタイプのロボットだってのか?」

「ええ、そうよ……」

 ハンスと渚と勇は、先の四国で起こった『来訪者』の襲撃の際に現れた謎のロボットについて協議していた。

「しかし解せんな……いつの間にこのような戦力が投入されたんだ?作ったのは誰だ?」

「それは分からんが、『来訪者』に対応出来る戦力を作ろうとするのが我々だけでは無いという事は考えられた話だろう。その何者かはそれを完成させて実戦に投入したというだけの事だろう」

「それでも、各国政府がそれを容認したのなら私たちに何か一言でも話があったはずよ」

「仕方ないさ。衛星通信もほぼ死んでいて、発信の度に多大な金がかかっているんだ。そんなものをおいそれと使える訳がない。それに我々のために予算を割きたくない国が多いのもまた事実だ」

「まあそうだわね……。でもそれじゃあ一体どこの国なのかしら?」

「……」

 3人は考え込むように黙り込んだ。すると突然、管制室からの通信が入った。

『渚博士、例のロボットがこちらに接近しています。発着許可を求めていますが、どうされますか?』

「!!」

「!?」

「何だと!!すぐに通せ!」

 勇と渚が驚きの声を上げると同時に、ハンスが指示を出した。そして渚の顔色が変わった。

「まさか……彼らの方からこちらに出向いてくるなんてね……」

「ああ、そうだな……出来れば『カウベル』事案の時みたいな事態は避けたいものだがな……」


レイダーズ本部、発着場。

 発着場では、例の謎のロボットとそれの関係者を運んで来たであろう輸送機が着陸していた。そして、それを一眼見ようと集まったレイダーズの一同がガヤガヤと野次馬の如く騒いでいた。

「アレが例の……」

「ああ。レイダーよりも大型だな……」

「しかしどうしてコレがここに……」

 そしてその中に、レイダーズのパイロットチーム達も混ざっている。

「しっかしまぁ……何処の誰がこんなモン作ったんだ?」

「さあな。少なくとも渚博士の諦めた20m級のロボットの実用化に成功してるんだ。例えあっちがそのつもりでなくても、こちらとしては自然と技術力の誇示と映る。意地が悪い」

「なんだか……スマートじゃなくてダサいですね?」

「あっ!誰か出てくるよ!」

 ハオが指を指すと、謎のロボットの胸のハッチが開き、そこから1人の男が出てきた。

「あれがパイロット……ん?」

「……どうした、ブレア?」

 トードは遠目からそのパイロットを見たブレアの反応に何かを感じる。するとブレアはその場を飛び出して行ってしまう。

「ちょっ、おい!ブレア!!」

 トードの静止も聞かず、ブレアはそのパイロットの元へと急に駆け出して行った。

「はっ……はっ……!お、おい!もしかして……」

「うん?……あっ、もしかして!」

 お互い指を指して顔を見合わせる2人。どうやら2人が知らない仲ではないのは、それを見ていた全員が理解出来た。

「あの2人……どうしたのでしょうか?」


レイダーズ本部、整備ドック。

 格納庫では、先程の男を中心に輪が出来ていた。

「アメリカ軍から参りました、ドリト・リー・スコア少尉です!」

 そのドリトと名乗った男は、レイダーズの一同に丁寧に敬礼をする。

「アメリカ軍……つまり、それは……」

 先頭に立つ渚がそれを聞いた時、横に立つ勇の方を見る。

「そうだ。ドリトは俺の後輩……そしてブレアの同期だった男だ」

「はい!お久しぶりです、イサミ少佐!」

 ドリトは再び勇に敬礼する。

「よせ。レイダーズに配属された瞬間から俺は軍属ではない。もう少佐ではないよ」

 勇がドリトに掌を向けて敬礼をやめさせる。それを飲んでドリトは敬礼をやめると、今度はブレアの方に向き直る。

「やあ、ブレア!久しぶりだね!」

「あ、ああ!まさかこんな形で会えるなんて、思っても無かったぜ……!」

「あはは!それは僕もだよっ!」

 突然の出来事を未だ飲み込み切れていない様子のブレアに、ドリトは笑顔で再会を喜んでいる。

 すると、渚がそろそろ本題をと言うように軽く咳払いをして切り出す。

「……さて?まずはあなた方がこの場所に来た理由を知りたいのだけど?別にこんな玩具を見せに来ただけだなんて言うつもりはないでしょうね」

「はい!その事に関して、とある方にお繋ぎしています!」

 そう言ってドリトは、一緒に来ていたスタッフを横に通す。その人物はパッド端末を持っていた。

(ネット通信……衛星を飛ばしてまで私と話したい人物とは……)

 渚が思案していると、画面に何やら髪の白い老けた男性が映し出される。それを見た渚はかなり驚いた表情をした。

「……あなたは……!」

『久しぶりだね、桂木博士』

「……矢尾博士……ご無沙汰しております」

 渚はその矢尾と呼ばれた男の顔を見るや否や、眉に皺を寄せる。

「渚博士、知り合いっすか?」

「彼は……前の職場の仲間だったわ」

「前の……それって、弟さんと一緒の……」

 ブレアは何かを言おうとしたが、渚はそれを止めさせる。そして渚は再びモニターに目を向けると矢尾に話を促した。

「それで?あなたがこうして再び私の前に姿を晒す理由が知りたいのだけど?」

『3年ぶりの再会というのに随分なご挨拶だね。だがまあ已なしか。キミの暴走に着いて行けなかった私が悪いのだからね』

「そっちこそ、随分な恨み言を言うじゃない。でもそっちも昔の事で口喧嘩をするためにお金をかけるほどボケちゃいないでしょう?」

『ああ。キミたちはもう既に見ている筈だ。私の……我々の研究成果をね』

 矢尾はそう言ってニヤリと笑う。

「……四国での一件、拝見しました。正直、アレは我々にとって味方にも、脅威にも言えるでしょう。しかし何故……こんな挑戦的なやり方を?」

『侵害だな。我々はただキミたちと同じ、『来訪者』に対抗し得る手段を作ったに過ぎんよ。それに同じ人類同士、戦力の開示はむしろ信頼を得るに足る行為だと思うがね?』

「……」

 渚は渋い顔で黙り込む。

『まあ、要はまた仲良くやっていきたいと言う事だよ。いいね、桂木博士……いや、これから共にはたらくのだから、昔みたいに渚くんと呼ばせてもらおう』

「……勝手にすればいいわ」

 悪戯っぽく笑う矢尾に対し渚は腹を立てた様子で返した。

(この男……何を企んでるの……?)


レイダーズ本部、食堂。

 食堂では、ドリトとレイダーズのパイロットたちがテーブルに着きながら話をしていた。

「いやぁ本当に驚いたぜ!軍時代の仲間にここで会えるなんてよぉ」

 状況を受け入れたブレアは、ようやく親友のドリトとの再会を心から喜んでいた。

「僕は楽しみだったよ!ここにキミがいる事は事前に知ってたからね!」

「えっ?そうなのか?」

「うん!それに、キミの仲間たちの情報も調べてあるよ!」

「えっ?」

 そう言ってドリトはトードの方を見る。

「……結構、デリケートな所まで知ってるけど、いいかな?」

「財団の機密情報だぞ……まあここに居る奴らが、そんな事今更気にする程のおセンチ思考じゃないのは知ってるけどさ」

「トード……俺らの事そう見えてたのか……」

「ははは……」

 トードの言葉にショックを受けるブレアを見て乾いた笑いをするドリト。しかしそれよりも、ハオはドリトの持っている情報に興味があるようだ。

「はいはい!私聞きたい!」

「ハオ……お前なあ」

 それを聞いてドリトは素直に持っている情報を開示し出した。

「いいよ。キミは琳好好リンハオハオ、17歳。中国天津市出身。3年前までは母親と2人暮らし。そして殺人幇助と窃盗で逮捕された後にウィルソン財団に引き取られる……合ってるかな?」

「ワオ!」

 ハオはドリトの開示した情報に手を組んで驚く。

「そしてキミ……トードくん、かな?本名、国籍は不明で推定年齢は17歳。生後間もなく『カウベル』に誘拐されるも、3年前の『来訪者』襲来時にどさくさに紛れて中国に密入国。その後そこのハオくんと共に殺人と窃盗、そして密入国で逮捕され、再び財団の元に連れ戻される」

「……訂正しよう。案外腹が立つな」

「やめようか?」

「いや、続けていい」

 そう言いつつも、同じく情報を開示したドリトにトードは眉を顰める。

「分かった……そしてキミは、カレン・オルソン、23歳。シンガポールで生まれマレーシアで両親と暮らす。そして3年前……の事は割愛するとして、その後フランクリン・ブックマンにシリウス商会のサポートセンター受付として雇われる」

「殆どその通りですが、気を遣われなくてもよろしかったのに……」

 カレンは頬を軽く掻きながら困ったように笑う。

 そしてドリトは、今度はブレアの方を見る。

「そして……」

「……え、俺?いやいや、俺はいいって!」

「そうかい?」

「だって……お前ら、俺の事なんかよく知ってるだろ?」

 ブレアは顔を赤くして目を背ける。

「そうだな。道端でヤケ酒して逮捕……くくっ……」

「オォイ、トード!笑ってんじゃねぇよォ!!」

「あはははは!!」

「おーい!お前らまで……!!」

 和気藹々と笑い合うパイロットたち。それを見て、ドリトも羨ましそうに笑う。

「……ブレア、いい仲間を持ったんだね」

「まーな。でもまあ、俺ら結構いろいろあったんだぜ?」

「そっか。でも多分、だからこそなんだろうね」

「そうか?……そうかも」

 そう言ってブレアは照れ臭そうに笑った。それをドリトは、何処か遠くを見るような眼差しで笑い返した。


レイダーズ本部、会議室。

 会議室では、先程のスタッフと渚、勇、ハンス、そして画面内の矢尾が話をしていた。

『そういう事で、私は商会と財団のトップ2人とお話が出来ればと思うのだがね』

「それについては後程。国外での通信となると、どうしても衛星通信が必要になりますから」

「確かにな。まあアンタが日本に来れれば直接面談……そうでなくても通信塔の範囲内であれば金のかからない話し合いが出来るが?」

『すまない。今はまだアメリカを離れる事は出来ない。対『来訪者』用決戦兵器、『アルゴアーマー』の増産計画で忙しいのでね』

「アルゴアーマー、か……」

 勇はその名を聞いて何やら考え事をする。それを見る2人も、アルゴアーマーに関して同じく思う所があるようだ。

 渚はその事についてハッキリさせるべきだと考え、それを矢尾に切り出した。

「それで?そのアルゴアーマーとやらはどういったものなのかしら?あの大きさと機動力、一個人の開発でそこまでの物を作れるとは思えないわ」

『……勿論、隠しておくつもりはないよ』

 矢尾はそう言って一拍置くと、姿勢を直して話し始める。

『……アルゴアーマーは、キミたちレイダーズの戦闘データを元に開発したものだ。正直に言って、キミらの後釜だと言って差し支え無いよ』

「……つまり、我々の事をずっと監視していたと?」

『そう言って過言はない。それに、アルゴアーマーに使われている動力は桂木式ジェネレーターだ』

 それを聞いた瞬間、渚の表情が変わる。

「なんですって!どうしてあなたが勇気の作ったジェネレーターを……!!」

『アレは我々で作ったものだ。私が使う権利くらいはあるだろう』

「しかし……!!」

『キミが私に説教出来るかね?弟の作ったものを、一個人の復讐のために利用している、キミに』

「くっ……!」

 渚は押し黙り、拳を強く握る。しかし矢尾は気にする事なく話を続ける。

『そして、アルゴアーマーの製造には軍と政府が協力してくれている。今は工場の手配によく尽力してくれているよ』

 しかしそれを聞いて、一度黙ってしまった渚も机を叩いて再び口を出す。

「軍ですって!?どういうつもりですか!!」

『どういうつもり、とは?』

「軍に手を貸すという事は、その力を兵器として戦争に使われる可能性があるのですよ!!」

『それが?アルゴアーマーを戦争に使いたければ使えばいい。私には関係ない』

「なんですって……!!」

 それを聞いて渚は怒りに震えるも、矢尾はむしろ責め立てるように続ける。

『それに、キミは何やら軍に対してレイダーの情報提供を渋っているらしいじゃないか。どうやら、キミは分かっていないようだ。キミがしている事は、極上の餌を猛獣にチラつかせて被害者ぶっているに過ぎない。餌を欲する猛獣には、素直に餌をやるべきだと私は思うがね』

「しかし……」

『戦争の兵器を作りたくない、でも防衛力は欲しい。それは容易には成り立たない。理想だけを述べた所で……世の中、子供じみた絵空事では解決出来ない事もあるのだよ』

「……」

『まあ、どうせ戦争など『来訪者』事案が片付くまで起こらんさ。私はそんな無能どもと契約したつもりはないからな』

 画面の奥で、矢尾が皮肉っぽく笑う。


レイダーズ本部、発着場。

 発着場では、アメリカから来た軍のスタッフたちがせかせかとアルゴアーマーの整備をしている。そしてその様子を、ドリトとレイダーズのパイロットたちが見物していた。

「レイダーズの格納庫じゃ天井低かったねぇ〜」

「悪いなドリト。外でやらせちまって」

「別にいいよ。予報だと明後日辺りまで天気は安定して晴れらしいからね」

「いやまあ、天気の事は別にいいんだけどよ……」

 そう言ってブレアは再び外で整備している人たちを見る。

「……あんなデカいロボット、かなり整備に時間かかるよなぁ……」

「彼らはプロだよ。今まで数々の戦車や戦闘機を扱って来たから今日中に終わるはずだよ」

「そう、か……」

 そうは言うものの、やはりブレアの目からはかなり難航しているように映る。と、ブレアが整備班を見回している時、何やら見覚えのある人物が混じっている事に気がつく。

「……あ、あれって……ジュウォンさんかな?」

「えっ、誰?」

「うちのお手伝い……あっ、いや、本業は経理か。でも何で?」

 ジュウォンは脇にアンナを連れて、ヤカンを持って整備員に飲み物を振る舞っていた。その様子を見て、親切だなと思うよりも何やら違和感を感じたブレアはジュウォンたちに駆け寄った。

「ちょっとジュウォンさん、こんな所で何やってんの?」

「何って、見た通りお客様をおもてなししているのですが?」

「いやまあそうだけどよ……ってちょぉ!?」

 ブレアが困惑していると、今度は一緒について来たカレンまでがお茶を振る舞い出した。

「そんなんですよ〜春も半ばで日本は最近だんだんと暖かくなって来まして〜……あっ、こちらの名刺の番号にお電話頂ければこちらと同じお茶、いつでもお買い上げいただけますので〜」

「おいおいカレンまで何を!!」

「何って、お仕事ですけど?」

「どっちの!?」

 すると、急に後ろからアンナがブレアの足を蹴ってきた。

「ったァ!?」

「ほらほら邪魔すんなら退けよ!」

「んだガキンチョ!?」

「あァン?」

 睨み合う2人だったが、突然アンナがブレアの襟の部分を掴んで小声で話し始めた。

「いいから、ここはアタシらに任せとけよ」

「あ?なんでよ」

「こうでもしないと、お客さんら口割らねーだろ?」

 それを聞いて、ブレアは再びジュウォンたちを見回す。

「……でも、結構露骨じゃねーの?」

 そう考えていると、お茶汲みが終わったのかジュウォンが戻って来てアンナに声をかけて来た。

「さっ、そろそろ戻ろうか。今日はお客様も多いし、今のうちに晩御飯の支度をしよう」

「はいよー」

「カレン、キミも手伝ってくれるかい?」

「もちろんです!」

 そう言って、3人はジープにヤカンやお椀を片付けて基地の中へと消えて行った。

「えぇ……」

「あはは……なんと言うか、ここは面白い人が多いね」

「ま、まあなぁ」


レイダーズ本部、渚の研究室。

「はああぁぁぁ〜……」

 矢尾との会談を終えた渚は、勇と2人で研究室に閉じこもり深いため息をついていた。

「手も足も出なかったな」

「うるさい!あなたもあのジジイに何か捨て台詞でも吐いてやれば良かったのよ!」

「仕方ないだろう。下手に波風を立てて警戒されれば元も子もない」

「波風を立ててんのはあっちじゃない!」

 渚が怒り任せに机を叩くと、その衝撃でタバコの箱が落ちる。それを彼女が拾うと、そのついでにタバコを1本取り出して口に咥え火をつけた。

「……ふうっ。それに、あなたも何も言えなかったんでしょ?」

「どうしてそう思う?」

「分かるもの。あなたの事なら殊更ね……」

 そう言ってもう一度タバコを咥える。研究室が濃い煙で満たされて行く。

「本当、呆れるわ……いきなり目の前に再び現れて、また協力させろってさ」

「だが、宣戦布告されるよりはまだいい」

「そりゃそうよ。あれより酷い状況になったら、私ストレスで死んじゃうわよ」

「はは……そんな事前に誰かさんが言ってたな。むしろそっちの方が楽になるとかなんとか……」

 それを聞いた渚は勇を睨むと、突然掴みかかって馬乗りになった。

「……今のは流石にカチンと来たわよ」

「わ、分かった……すまなかったから退いてくれないか?」

「嫌よ。せっかくだから今日は久々にストレス発散に付き合ってもらうわよ」

「ちょっ……!」

 渚はそう言いながら勇の口まで顔を近付けようとする。しかし勇はそれをどうにかこうにか止める。

「お前……今タバコ吸ってるだろ」

「っ……!バカッ」

 渚は顔を逸らし再びタバコに口をつける。


レイダーズ本部、整備ドック。

 日も傾いて来た頃、カレン除くレイダーズのパイロットたちとドリトは格納庫でレイダーの整備の様子を見学していた。

「いいのかよ、部外者にこんな所まで見させて」

 ブレアは整備を指揮している杉田に聞く。

「まあ良いってもんよ!だってこれから一緒に地球を守ってく仲間なんだろ?」

「そりゃあそっすけど……」

 ブレアは、熱心にレイダーを整備する様子を眺めるドリトに目を向ける。

「へぇ〜……これが実際のレイダーかぁ」

「どう?本物のレイダーは?」

「うん、凄いなぁ。こんな、戦闘機よりも小さな人型ロボット兵器が今まで地球を守って来ただなんて、正直感動しているよ」

「まっ、兵器だの兵力だのと言ったら渚博士が『防衛力です』って口酸っぱく言うんだけどな」

「防衛力……良いじゃないか、拘りってヤツがあって」

 ハオとトードの2人と和気藹々と話す親友を見て、何処かくすぐったいような微笑ましいような、よく分からない気持ちになる。

「だがよ、あんま気合い入れ過ぎて壊すなよ?」

「……えっ?」

 ブレアは一瞬、杉田の言った言葉の意味を理解出来なかった。

「えってお前……ハンスとかから聞いてないのかよ?」

「……いや、何も?てかいったい何の話っすか??」

「明日、レイダーズと軍のアルゴアーマーで模擬戦するって話だよ」

「……は、はあああぁぁぁ??」

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