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タイタンレイダーズ  作者: 南ノ森
COW BELL
19/50

KACHIKOMI

レイダーズ本部、発着場。

「全く、シリウス商会の会長さんもとんでもない事言うぜ」

「会長はそういう方です。ですが、我々が直々にウィルソン財団に赴くという事は十分なアピールになるかと思われます」

 レイダーズ一同は、シリウス商会のフランクリン会長の提案によりウィルソン財団へカチコミ、もとい直談判をするための準備を進めていた。

「まあ、な……でもまあ、コイツらを使わないに越した事はないが、相手がどう出るか……」

 輸送機には、次々に物資やレイダーが積まれている。

「おいテメェら!」

 ブレアとカレンが声のする方に顔を向ける。そこにはエプロン姿のアンナとジュウォンが立っていた。

「ちゃんと無事に帰って来いよ!でないとこの基地はアタシがもらってやる!」

「皆様方なら大丈夫だと思いますが、気を付けてくださいね」

「特にあのイサミとかいう日本人!アイツにはマルセ殺した借りがあっからよ、ゼッテー死ぬんじゃねえって言っとけよ!!」

「はい、必ず伝えておきます」

「あとお前らも生きて帰れよ!!いいな!!」

 そう言って2人は去って行った。

「全く、いつ見てもおっかないガキだぜ……」

「フフッ、でも私達を心配してくれてるんですよ?」

「そ、そうか?俺はあんな口の悪いクソガキなんて心配してないけどな!」

 2人の後ろ姿を見て、カレンとブレアは微笑んだ。

「おーい、そろそろ行くんだって!」

「お前ら、早く行かないと機体だけ持っていくぞ」

 既に準備万端の輸送機の前に立つハオとトードが2人に呼びかける。

「分かった、今行くぜ!」

「えぇ、行きましょう」

 2人も輸送機に乗り込む。そして乗り込んだ皆で、窓から外に立つ待機メンバーを眺めた。

「よし、じゃあ出発するぞ」

 輸送ヘリは発進し、高度を上げていく。そして雲の上まで飛び上がり、レイダーズ本部を後にした。

「……アイツら、マジで行っちまったな」

「ああ、そうだね。これで人類同士の争いが少しでも落ち着くといいけれど……」


レイダーズロサンゼルス基地、ヘリポート。

 レイダーズ一同は、そのままウィルソン財団に直行する事なく、一旦ロサンゼルス基地へ着陸して再び体制を整える事にした。

「いやぁ!本部基地の皆様、長旅ご苦労様でした!」

 レイダーズの面々を出迎えたのは、ロサンゼルス基地で活躍する整備士だった。

「ささっ、まずは皆さんお疲れでしょうからゆっくり休んで下さい!あちらに宿舎を用意しておりますので!」

 レイダーズ一同は、整備士に連れられて用意された宿舎へと向かった。

「うわぁ~凄いですね!ここが私たちの泊まる場所なんですか!?」

「はい、ここが貴方達の寝床となります。あ、荷物はこちらにお願いしますね」

 案内された部屋は広く綺麗な個室であった。ベッドにソファー、テーブルにテレビと冷蔵庫など、設備も充実している。

「いや~、同僚から聞いていたけれど、こんなに設備が充実してるとはねぇ!」

「はい、では何かあればこのベルを押してください。すぐに駆けつけますので。それでは私は失礼致します」

 レイダーズ一同は、案内してくれた整備士に感謝を伝えた後、各々腰を下ろして楽な姿勢になる。

「ふぅ、ようやく一息つけるな。さて、これからどうするかだが……ここからはフランクリン会長が財団への適切なルートを指示してくれる手筈になっているはずだ」

 勇は部屋の窓際にある椅子に座っている。

「そういえば会長さんとは連絡取れてるんすか?」

「あぁ、通信機器は全部持ってきているからな。いつでも話せる状態だ」

「なら良かった!でも会長さんって一体何者なんだろ?」

「それは俺も気になっていた。あの会長からはただならぬオーラを感じる……」

 すると突然、無線機が鳴り始めた。

『あー、あーあー……ハロー、レイダーズの諸君!聞こえてるかな?』

「あ、会長さんからだ!」

「会長、こちらレイダーズです。聞こえています」

『そうかそうか、無事に到着したようだねぇ!』

「はい、今はもうロサンゼルスにいますが、この後どうすれば良いでしょうか?」

『うん、そうだねぇ!とりあえずは君たちには財団まで2台のジープで向かってもらいたいんだけどねぇ?』

「えっ、ちょ!ちょっと待ってください!」

 無線で説明するフランクリンの声を聞きながら、ブレアは慌ただしく聞き返す。

「ジープでですか!?」

『うん、ジープ。ただのジープだよ?』

「それっていくらなんでも無防備すぎでは!?」

「あ、あの!一応聞きますけど、その2台には護衛とかつけてくれるんですよね?ほら、もし途中で襲われたりしたら……」

 ブレアに続いてハオも質問する。

『あー、そういう事ねぇ!そんなのないよ!あっはっはっ!!』

「「「「??????」」」」

 困惑を隠せない一同。その中で1人何故か妙に納得している勇。

「あ、あの、ちなみに目的地までの道のりはどのように……?」

 カレンが恐る恐る尋ねる。

『うーん、そうだね!大体3日くらいかかるんじゃないかなぁ?』

「み、3日間!?」

「ちょ!無理ですよ!いくらなんでもそこまで耐えられるか!」

「いや、これは会長が考えた事だ。恐らく俺たちを信じての事だろう」

「そ、そうなのか?でもよぉ……」

「とにかく、今はこの会長の言う通りにしよう。他に選択肢はない」

「「……」」

 渋々了承したレイダーズ一行は、その後各自の部屋に戻り休息を取った。


レイダーズロサンゼルス基地、格納庫。

「よし、じゃあそろそろ出発だな」

 時刻は午後5時。

 勇たちはロサンゼルス基地を出発し、2台のジープに乗ってウィルソン財団へと向かう事になった。

「本当に無茶苦茶だぜ……なんだよジープ2台ってよ……」

「まあまあ、これしかないんだから仕方ないよ」

「しかし、こんなもので本当に大丈夫なのだろうか……」

 不安げな表情を浮かべるブレアとトード。

「まあ、大丈夫だと信じよう」

「はい!それに私、なんだかワクワクしてきました!」

「おいおい、カレンは呑気だなぁ……」

 カレンは嬉しそうに鼻歌を歌いながら助手席に乗り込む。

「ええと、じゃあ運転は誰と誰?」

「先行車両は俺が乗ろう」

 勇が真っ先に手を挙げる。

「悪いが俺とハオは免許持ってないぞ」

 トードは腕を組んだままジープに寄りかかって応える。

「そういやお前らはまだ未成年だったな……」

「……ブレア、お前しか残ってないが?」

「……ま、だろうな」

「うふふ、ブレアさん、よろしくお願いしますねっ」

 カレンは満面の笑みで手を振っている。

「はいはい……。ま、良いけどさ」

「頼んだぞ」

「はいよ」

 一同はジープのエンジンをかけ、財団までの道のりを進み始めた。


3日後。

 いろいろと語りたい事はあったが、流石に3日分の様子を何から何まで語るのはお話が冗長になるため、ここでは割愛させて頂こう。

「はぁ……やっと着いたぜ……」

 レイダーズロサンゼルス基地を出発した2台のジープは、途中何度かの休憩を挟みながらも、無事にウィルソン財団のある荒廃した街へと到着した。

「お疲れ様でした、ブレアさん!」

「お疲れ様。よく頑張ったな」

 カレンとトードは疲労するブレアを労った。

「いや、お前ら何もしてないだろ」

「あはは、ブレア、おつかれ~」

「あぁ、ハオもありがとうよ」

「さて、ここからだが……」

 勇が街を見回す。目の前にはかなり目立つ大きな白い建物が建っている。

「あれが、ウィルソン財団の本社か……」

 ウィルソン財団本社……荒廃した街に聳えるそれは、会社でもあり、社員を匿うためのシェルターも兼ねられている。

「あそこに行けばいいんだよね?でも、なんか凄い警備が厳重そうなんだけど……」

 ハオが指摘するように、建物の周囲には武装した警備員が何人も立っている。

「大丈夫だ。一応これは正式な直談判という扱いだからな、フランクリン会長が予めアポイントメントを取っているはずだ」

「そっか、なら安心だね」

「さて、早速向かうとするか」

「あぁ、行こう」

 レイダーズ一同は、敷地の入口に向かって歩き出した。

「止まれ!ここは私有地だ!」

「我々はタイタンレイダーズだ。フランクリン会長のアポがあるはずだ」

 警備員は一同を睨む。

「……下手な事はするなよ」

「ああ、分かっている。失礼するぞ」

 警備員は意外にもあっさりと道を開けた。

「随分とすんなり入れてくれたね」

「ああ。だが相手も油断はしていないだろうな。注意していこう」

「分かった」


ウィルソン財団、応接室。

「こちらが応接室になります」

 受付嬢に案内され、一同は中に入る。

「みなさん、お待ちしておりました」

 そこには、ウィルソン財団の党首であるエレナ・ウィルソンが待っていた。彼女は席から立ち上がり、勇たちを出迎えた。

「どうも。本日は我々のために時間を取っていただき感謝致します」

 勇を筆頭に頭を下げる。

「いえ、こちらこそわざわざ遠い所まで来ていただいて大変申し訳ありません」

 そして勇は、今回訪れた件について単刀直入に話を切り出す。

「それで……我々の要求ですが、財団とレイダーズの和解協定を結びたいと考えています」

「和解協定……ですか」

「はい。先日の戦闘ではお互いに被害を出してしまいました。その点については深く謝罪します」

「……確かに、お互いの被害は甚大なものでしたが、それは致し方ないことでしょう。私もレイダーの皆さんも、人類の平和と秩序を守るために日々戦っていますから」

(人類の平和……か。よく言うぜ、タヌキババァが)

「そう言ってくださると助かります。そこで、今回は人類同士の争いを止めるためにも、レイダーズと財団の和平条約を結ぶ事を提案致します」

「……なるほど。それはつまり、貴方達と仲良く手を取って『来訪者』に備えましょう、という事ですか」

「そうです。地球は今、『来訪者』の脅威に晒されています。この脅威を打破するためには、やはり味方が多い方が頼もしいですからね」

「ふふふ、確かに、それはそうですね。しかし……」

 エレナは一息ため息をつくと、勇をジッと見つめる。

「……?」

「失礼ながら、私たちはあなた方との協力はできません」

「……それは何故?」

 勇も真剣な眼差しで見返す。

「それは勿論、貴方達が信用できないからですよ」

「ほう……」

「我々は以前、貴方達に多大な出資をし、惜しまぬ協力をしてきました。ですが結果は……全く進展しない『ムーンストライク計画』、ただただ浪費されていく資材と人材……正直、目に余るものがありました」

「……」

「なので私たちは、これからは軍と協力してこの星を守っていきます」

「……あなたは、そんな言い訳のためにレイダーズに『カウベル』を差し向けたのですか?」

「……何ですって?」

「貴女は、人類の未来のために、人類に手をかけるような真似をしたのかと言っているんだ!俺は!」

 勇は声を荒げる。

「ま、待て!落ち着いてください!」

「勇隊長!」

 勇はトードやカレンに宥められるが、それでも尚更声を大にして叫ぶ。

「貴女にとって正義とは何だ!貴女はその財力で、何を守るつもりなんだ!!答えろ!!」

「……残念ですが、これ以上話すことはありません。今日はお引き取りください」

「くっ……」

 勇は悔しさを噛み締める。押し黙ってしまう一同だったが、唐突に口を開いたのは意外にもブレアだった。

「あのさ、ウィルソンさんよ。アンタら金持ちなんだろ?金貸してくれよ?」

「ちょ!ブレア!?」

 ハオが慌てて止めようとするが、もう遅い。ブレアはそのまま続ける。

「俺たち貧乏人なんだよ。金が無いと生きていけないんだ。頼むよ?な?お願い」

 ブレアはエレナの前に歩み寄ると、両手を合わせて懇願する。

「……なんのつもりですか、こんなマネをして」

「いやな?俺はただ正直に金が欲しいってんだよ。ダメだったか?」

「……あなた方に渡すお金はありません。だから資金提供を切ったのですよ」

「そんな事言わずにさぁ〜」

 一同がブレアのあまりの醜態に頭を抱える中、しつこく付き纏われるエレナはついに青筋を頭に浮かばせて怒鳴りつける。

「いい加減にしなさいこの躾のなっていない飼い犬めが!!さっきから鬱陶しいんだよ!!」

「……」

 エレナの突然の豹変にハオとカレンが驚く中、勇とトードは先程までのブレアの醜態に意図を察する。ブレアは敢えてこのような態度を取り、相手を怒らせて本性を暴こうとしたのだ。

「お前たちの身元はねぇ!全部財団が管理している事を忘れちゃ困るんだよ!!その気になればアンタらなど……」

「アンタらなど、消す事も出来ると」

「……!」

 ブレアの言葉に、今度はエレナが絶句する。

「な、何を言っているんですか?」

「いや、別に。でもなぁ、地球を守る財団様がこれじゃあマズいんじゃないのかなぁ〜?一応釈明とかした方がいいでしょうねぇ?ね?」

「な、なにが言いたいのですか?」

「俺らはなぁ、別にあんたらに喧嘩売る気は無いんだわ。でもなぁ、俺らにはどうしてもやらなきゃならない事があるんだ。分かるか?」

「な、なにが……」

「……『ムーンストライク計画』を完成させて、地球に『来訪者』が攻めて来ない未来を作る事だ。これが、俺ら人類の使命なんだよ」

「そ、それが一体どうしたというのです?私たち財団が阻止すれば良いだけの事ではありませんか」

「そうだなぁ……。でももしアンタらが『ムーンストライク計画』のための出資を渋るんなら、それなりの理由を聞かないとさぁ?」

「そ、それは……」

「なぁ、俺らの命を狙ってまで計画の邪魔する明確な理由が聞きたいだけなんだよなぁ?ウィルソンさんよ!」

「……黙れ、犬がよ……」

 エレナの口調が再び変わる。それを見ていた一同は覚悟を決めたように息を飲み、通信機を持って来ていた勇がその場でフランクリンに繋いだ。

「……会長、応答願います」

『はいはいどうも!』

 フランクリンは相変わらず陽気な声で応じた。

『いや~待っていたよ〜!所でどうだい、交渉の方は!』

「決裂しました」

『やっぱりねぇ〜!!それじゃあ仕方ないね!!』

「えぇ……では会長、あとはよろしくお願いします」

『はいはい任されましたっ!!』

 勇は通信機をエレナの方に向けると、フランクリンはエレナに話しかける。

『どうもどうもエレナ・ウィルソンさん!初めまして、シリウス商会のフランクリン・ブックマンと申します!』

「……これはこれはご丁寧にどうも。それで、どういった御用件でしょうか?」

『いや~実はですねぇ、あなた方にシリウス商会の傘下に入ってもらいたいと思いましてね?』

「……傘下に、ですか」

『そうですそうです!どうですか?あなた方の資金力ならシリウス商会のバックアップも十分可能でしょう!なにより、我々なら地球のため人のためにより良い商売を提供できると思いますが』

「あなた方は我々がそれを了承するとでも?」

『ええ!しますよ、絶対!何故なら……あなた方ウィルソン財団の握り潰した情報は全て、我々の手の中にあるのですから、ね!』

「……!?まさか、あなた方!」

『そうです!我々シリウス商会はあなたが財団を継ぐ前……エレナ・コールソンの名で裏の世界を操っていた頃からの情報を全て握っているんですよ』

「……」

『我々はあなたの味方です。ですが同時に敵でもある。そして、敵に回す以上容赦はしません』

「ふふふふふ……面白いですね。ですが結果は変わりません」

『ほう?』

「何故なら我々には『武力』がありますからね」

 エレナがそう言うと、応接室の扉から銃を構えた屈強そうな男たちが現れた。

「なっ……」

「おいおい……」

『おやおや、いけませんねぇ!まあここからでは見えませんが』

「ふふふ、あなた方レイダーズは所詮ただのゴロツキ集団です。この人数を相手に勝てると本気で思っているのですか?」

「……」

『うーむ、なるほど……確かにその通りですね』

「ふっ、分かっていただいて嬉しいです」

『では致し方ありませんねぇ!じゃあ、カレン!悪い子悪党どもにお仕置きをして差し上げなさい!』

「はい、会長!!」

 カレンが元気よく返事をすると、銃を構える男たちの前に出てきて立ち塞がる。

「お、おい、カレン?」

「さて、大人しく投降してください。そうすれば痛い思いはさせませんよ?」

 カレンの言葉に男たちは無反応だ。

「あら、無視ですか。ならば仕方ありませんね」

 カレンは脚を大きく広げて姿勢を低くする。かと思った瞬間、まるでバネが飛び跳ねるように勢いよく跳躍して、そのまま男の一人に飛び蹴りを食らわせた。

「ぐふっ!?」

 男は宙を舞い、壁に激突する。

「なっ……!」

「なんだこいつ!」

「構わん撃っちまえ!!」

 男たちは一斉にカレンに向かって発砲するが、弾丸は彼女の身体をまるですり抜けるように外れる。

「なっ!?」

「どうですか?これがシリウス重工謹製の特殊強化人工筋肉を搭載した義足の実力です!」

「く、クソが!囲んで撃ち殺せ!!」

「無駄ですよ」

 カレンは余裕の表情で体を逸らして弾を避けると、そのまま男の顎の下から蹴りを入れる。

「グフッ……!?」

「オワッタァッ……」

「カ、カレン……??」

 ブレアは呆然としながら目の前で繰り広げられる戦闘を見つめる。

「みなさん、急いでここから出ましょう。恐らく既にカルドネンも動き出している頃でしょう」

「わ、分かった!」

 レイダーズ一同はカレンの言葉で一斉に財団本社から撤退した。


ウィルソン財団本社建物前。

「やあやあみんなご苦労様〜!」

 レイダーズ一同が本社から撤退すると、そこにはフランクリン本人がレイダーを積んだ輸送機に乗って現れた。

 レイダーズの面々は皆一様に驚きを隠せない様子だ。

「ちょ!会長!なんすかコレ!俺たち聞いてないすけど!?」

「だって言ってないもん〜」

「何考えてんだよ……」

 ブレアの嘆きにフランクリンは全く悪びれた様子を見せず笑顔を見せる。

「大丈夫だよ!ちゃんと全員生きて返って来たんだからさぁ〜!」

「そういう問題じゃないと思うんですけどぉ!」

 ハオが声を上げるが、口論を続けている間に財団の『カウベル』の兵士達のレイダーが輸送車から降りてくる。

「ほらほら時間無いよ〜?早く準備しなきゃヤバいんじゃないの〜?」

「あーもう!わーってるよんなの!!ったく、マジでレイダー使わなきゃなんないとはよ!!」

 ブレアは文句を言いながらもレイダーに乗り込んで戦闘態勢に入る。

『あの、ブレアさん』

 ブレアがコックピットに入った時、カレンから通信が入る。

『あの時の、財団との交渉の時……凄かったです』

「ああ、アレな……隊長が押し黙っちゃったの見てさ、俺もどうにかしなきゃと思って……正直、アレやってる時ずっと心臓が口から飛び出そうだったよ」

『でも、おかげでなんとかなりました』

「そっか、良かったぜ」

『ええ……それでは、我々の今日最後のお仕事をしに行きましょう!』

「おう!!」

 ブレアとカレン、そしてレイダーズ一同は意気揚々と戦場へと赴いて行った。

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