5話 マッマだよ❗
前回のあらすじ
ユッキーはセクハラしようと企んでいた。
(さぁて、どんな下品な言葉を言おうかな♪)
手をワキワキさせながら美人なおねーさんに体を寄せようとした時、ユッキーに衝撃がはしる!
キュピーーーーン! キュインキュインーー!
(なんだこれわ……。頭に流れ込んでくる……)
これまでの金髪美少女の記憶が入ってきた。
(ま、まずい。このままじゃ俺という個性が消えちまう!うぉぉおおおお!)
ユッキーは頭のなかで戦っていた。個性と個性のぶつかりあい。負ければ自我が消えるかもしれない。
時間にして約3秒。ユッキーの頭はクリアになった。
ユッキーは涙を流していた。
?「ど、どうしたの? 無理しちゃダメよ」
美人があわてふためている。
ユッキー
「正統派の令嬢かいっ! うーん俺は、やるのかいっ!やらないのかいっ!」
マッマ「まだ、少し混乱してるのね」ギュッ
美人はマッマだった。
「どっちなんだぁいっ?」
俺の言葉に返事をせず、マッマは俺を抱き締めながら泣いてくれた。そして俺も泣き続けた。
どうやら俺(女の子)は、病気で死にかけていたらしい。そこに俺の意識?が入り込んだようだ。
悲しすぎる。こんな正統派の貴族令嬢なのに、アラフィフのおっさんが入り込んでしまった。滝のように涙をながしたせいでまたぶっ倒れた。
そして、数日後。
パッパ「ユーリが無事で何よりだ!また家族揃って食事がで来てうれしいよ」
今は、家族で食事をとっている。父、母、おまけにもうひとりの母、あとは兄と姉、そして妹がいる。
俺は侯爵家の人間だった。そして第1夫人のたった1人の子供だった。
(クッソ気まずいやつ~♪)
とぅーびーこんてにゅー?