4話 美少女だよ❗
前回のあらすじ
ユッキーは悩んでいた。俺のスマホはどこにあるのか。たしか便器に流されたときにはもっていたような……。
混乱している俺をまだ体調が悪いと察したのか、すぐに医者が呼ばれた。
よくわからないまま医者の診察を受けて、また一人ベッドに横になっている。いきなりオッサンから美少女にジョブチェンジしたせいなのか、はたまたあの糞便器のせいなのか、頭が痛くなりすぐ寝てしまった。
~とても広い草原~
便器「ねだるなー!」
便器「かちとれぇー!」
便器に足が四本ついている不気味な物体が草原を走っている。とてもキモい。
そして風が吹いている。とても強風で立つこともきつい感じだ。アホみたいな風だ。
(あっ、これ夢やな……)
四足歩行の便器を眺めながらすぐに夢と気づいたが、怒りがこみ上げてきた。
(便器は全て俺が倒す!)
四足歩行の便器は、群れをなしてこちらに走ってきた。
(たかが便器におくれをとるかよ!)
便器たちとユッキーが戦いを始める寸前に、ブラックアウトした。
(まぶしっ!)
寝ていたユッキーは強烈な光に包まれた。どうやら朝になったらしい。
(なんでカーテン閉めてねーんだよ)
悪態をつきながらベッドから起き上がり、バルコニー向かう。目の前には美しい庭園が広がっていた。
(糞みたいな夢からの嘘みたいな綺麗な景色だな!ここマジでどこだよ?)
しばらく綺麗な景色を見ていると自分が庭園を見ている姿を発見したのか、慌ててメイド達が部屋に押し寄せてきた。
メイドの集団「おはようございます。ユーリお嬢様」
ユッキー「ぐっも、ぐっも!」
その後、体調のチェックと着替えを終えた。
(はぇぇえよ。これがプロメイドって奴か…)
メイド達のテキパキとした動きに感心しながら、朝食が運ばれてきた。どうやらこの部屋で食べさせてもらえるようだ。
お腹がすいていたので、たまらなく嬉しかった。
(最後に食ったの、カップ麺だったな。目の前には豪華な食事がズラリかよ!たまんねーな!)
さっそく食べ始めるが、不思議と綺麗に食べることができた。
(なんやこれ、体がマナー?覚えてるのかめっちゃ上品に食えるわ……)
エレガントなユッキーは食事を終えて、鏡を見る。
そこには超絶カワイイ自分がいた。
(嬉しいが、なぜ女? 男でよかったのに…)
とりあえず自分でも体のチェックをしながら今後の事を考えようとしたとき、また美人が入ってきた。
?「調子はどう? 顔色はよくなってはいるけど」
(さて、どうするか。ゲロるか、お嬢様になりきるか、悩むねぇ)ニチャ
とぅーびぃーこんてにゅぅ~?