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オルタナティブ  作者: 3710
序章
1/2

1

担任に呼び出されたその日、僕の日常は一変した。




小学校を卒業して中学に上がり、少し大人になった気がしていた。


小学校には無かった定期テストが始まり、勉強を気に掛ける必要が出てきた。小学校まではただの数字の羅列だった成績表が、それなりに意味のある存在となり、将来を左右するものの一つとなる。

幸いにも、勉強はそこそこできる方で、70点を下回ることはなかった。ほとんどが塾のおかげだが。


そこそこ真面目に、そこそこ不真面目にが僕のモットーで、周りからは多分真面目ちゃんに見られていた。

そのせいか、ある日担任に呼び出されたとき、クラスメイトは少し驚いていた。

友達には心配され、クラスのやんちゃな奴からは茶化される。心配されるのは嬉しい限りだが、ひねくれた性格からか、少し面倒だった。

呼び出されるのは人生初めてで、柄にもなく緊張した。


梅雨が明け、セミが鳴り始め、夏が始まろうとしている。

手が汗ばんだのはきっとそのせいだ。

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